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よくあるご質問(Q&A)

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種子について

Q1芝生のタネは日本で生産されたものですか?
A基本的にアメリカ合衆国を中心とした海外生産になります。一部の木本類などの種子は国内で採種することもあります。
Q2タネの有効期限とは何ですか?
A種子の商品袋の裏に有効期限を表示しています。適する場所(冷暗所で湿度の低い場所)で保管していれば、基本的にその期限まではタネを播くことが可能です。
Q3しばらくタネを保管したいのですが、おススメの場所は?
A水や湿気が入らないようにしっかりと密封して冷暗所にて保管してください。開封後の品質について当社では責任を負いかねます。
Q4種子に農薬を使用していますか?
A一部の種子には、発芽後に病気等で枯れてしまわないように、殺菌剤を使用しているものがあります。その場合は、法令に基づいた表示をしております。
Q5タネを播いたのに発芽しない原因は?
A播くのに適した時期であることをご確認ください。発芽には特に温度と水が需要です。また、タネを播いてから土をかぶせる厚さも重要です。薄すぎると乾燥したりタネが流れたりしますが、厚すぎると発芽しなかったり揃いが悪かったりすることがあります。

品種や使い方

Q6平地と傾斜地での播き方の違いは?またその注意点は?
A傾斜地(法面)は平地と違って雨などでタネが流れて移動してしまうことがあります。約30度よりも緩やかな傾斜地が対象となりますが、タネが流れないよう専用の資材(のり剤等)を用いて施工できる専門業者さんに依頼するのがよいと思います。
Q7草種によって品種がいくつかありますがその使い分けは?
A先ずはタネを播く時期とできた芝生を使いたい時期をイメージしてください。芝生をつくられる場所によって生育に適した草種、品種があります。仕上がった後にどのような管理ができるかどうかも、草種、品種の選択をするための重要なポイントです。 ⇒ シーン別の品種リストへ
Q8ウインターオーバーシードとは何ですか?また、それを行う理由は何ですか?
A夏に生育旺盛で冬に休眠(葉が褐変する)するコウライシバやバミューダグラス(ティフトン芝)に対して、秋に冬芝であるライグラス類などを播くことです。コウライシバが休眠して緑を失っている12月~3月(基準:京都市)までにライグラスを生育させて緑を保ちます。冬に緑が楽しめるだけでなく、人が利用する場所等では下で生育しているコウライシバ等の保護をする役目もあります。その後、初夏になればウインターオーバーシードした冬芝は衰退していき、ベースの夏芝が元気になってきます。ウインターオーバーシードは毎年行なう必要があります。
Q9年中緑色の芝地を維持する方法はありますか?
A先述のウインターオーバーシードをする以外では寒地型芝草である※トールフェスク,ケンタッキーブルーグラス,ペレニアルライグラスなど複数の草種、品種を混合することによってグリーンを維持することも可能です。
※コンディションの維持が困難とされる7月〜9月上旬までの暑さ、乾燥が厳しい時期の管理(灌水や芝刈り等)が重要です。
※芝地をつくる地域の気象、土壌、管理条件によってはできない場合もあります。
※トールフェスクは佐賀県において「佐賀県環境の保全と創造に関する条例第65条第1項」の規定によりトールフェスク(和名:オニウシノケグサ)は移入規制種に指定されたため栽培できません。
Q10管理に手がかからない、草丈が伸びにくい品種は何ですか?
A短期的にはしろクローバが良く使われます。やせ地でも比較的生育が可能で春まきと秋まきができるのがその理由です。しかし種子が周囲に飛散したり、酷暑期と多雨時期は比較的苦手で病気にかかり枯死することが多いです。その後は雑草が多く繁茂するようになることも多いことから、バミューダグラス「サバンナ2」やセンチピードグラス「ティフ・ブレア」などがよく使われます。
Q11ノシバの品種間の違いは?
A「TTSノシバ」は一般的に公園などでよく見かけるノシバです。「ゼニス」は葉のキメが細かく、春の萌芽(緑になる)が早い品種です。「たねぞう」は純国産種を選抜して開発された日本初(平成27年4月1日現在)の在来種子系ノシバで、品種登録もされています。
Q12日本芝と西洋芝の違いは?
A日本芝は日本近郊・アジアが原産地とされる「ノシバ」や「コウライシバ」の暖地型芝草をさし、西洋芝は「ケンタッキーブルーグラス」や「ペレニアルライグラス」などの寒地型芝草をさすことが多いです。また、バミューダグラス(ティフトン芝)やセンチピードグラスなどは、暖地型芝草ですが西洋芝とされています。
Q13芝品種を複数混合することがありますがその理由は?
Aグラウンドや傾斜地(法面)で多く見られます。グラウンドでは複数の草種、品種を混合することで環境ストレスに耐え、1年を通して良いコンディションを維持するためです。踏まれることに強い、暑さや乾燥に強い、発芽が早いなどそれぞれ特長のある複数の品種を混合することで良いコンディションを維持しやすくなります。
Q14西洋庭園に向く芝生はどんなものですか?
A「J・ターフ2」という家庭用芝生専用の商品があります。中には「ケンタッキーブルーグラス」「クリーピングレッドフェスク」「ペレニアルライグラス」の各改良種が配合されています。
Q15半日陰でも比較的生育できる品種は?
Aチューイングフェスクやケンタッキーブルーグラス「ムーンライトSLT」が比較的、耐陰性に優れています。暖地型芝草は日当たりを好みますが、ノシバやセンチピードグラス「ティフ・ブレア」はその中では比較的強いです。
Q16ドッグランに向く品種は?
A基本的に夏に生育旺盛な暖地型草種であるノシバ、バミューダグラスやセンチピードグラスが適しています。一般的に芝草はペットの糞尿によって生育不良となることが多いですが、その後の回復力に優れた草種、品種が向いています。
Q17芝草の刈り草を牛に与えると、牛が腹痛を起こすと聞きましたが?
Aフェスク類やライグラス類の芝草用の改良種には、「エンドファイト菌」という菌を接種し、種子の中に生存させているものがあります。「エンドファイト菌」に感染している植物は、暑さなどのストレスに強くなったり、耐虫性が向上したりすると言われていますが、逆に家畜がそれを食べると、「アルカロイド」という、菌が産生する物質の影響でお腹を壊すことがあると言われています。

土壌や生育

Q18芝生に適する土壌とは?粘性土は良くないですか?
A適する土壌は多くの灌水をしても水はけの良い土壌です。粘性土は基本的に排水性が良くないため不向きです。
Q19芝生のタネを播く場合、どこまで既存の雑草をとるべきでしょうか?
A基本的に既存の雑草をしっかりと除去(処理)すればするほど、後に発生する雑草管理が容易になります。雑草が多く発生しそうな場合は、複数回、ラウンドアップなど非選択性除草剤を散布してからタネを播くことをお勧めします。
Q20芝生をつくる前の土壌改良はどうすれば良いですか?
A基本的に水はけが悪い場所では改善するため無機系の土壌改良材を、良すぎる場所では有機系の土壌改良材を入れて改善します。

管理について

Q21播種方法を教えて下さい?
Q22芝生が仕上がった後はどのくらいの高さに刈り込めば良いですか?
A家庭用芝生専用の「J・ターフ2」であれば草丈が25mm〜30mmを維持するのをお勧めします。梅雨時期など雨の多い時期はやや低く刈込み、真夏や寒さの厳しい時期はやや高めに刈り込むと管理がしやすいです。伸びすぎた芝を一気に低く(1/2未満)刈り込みすることは避けます。
Q23芝生の一部が変色してきたのですが病気でしょうか?
A一概には病気とは断定できません。リゾクトニア菌やピシウム菌による病害も多いですが、過度に踏まれたり水に浸かったり乾燥したりしても葉が黄褐色になることがあります。
Q24エアレーションやサッチとは何ですか?
Aエアレーションとは通気性や透水性を改善するため地面に穴を空ける作業です。サッチとは芝刈り作業をした後に出てくる主に刈りカスです。
Q25芝が傷んだ場所への補修方法にはどんな方法がありますか?
A簡単にはその場所にもう一度、タネを播く方法です。その際はそこに生えている雑草などをしっかり根から抜いてから整地後に行う必要があります。
Q26芝生の間にコケが生えてきましたが、その対処方法は?
A日照不足や排水性が悪いことが主な原因です。日照不足については排水性を向上させるための土壌改良をしても改善されない場合はその対処が困難です。日照が確保されている場所でセラミックなど無機系の土壌改良材を用いて改良するとコケが減少することがあります。
Q27雑草で困っています。既に雑草が繁茂場所へのお勧め品種とその方法は?
A繁茂している雑草に除草剤を散布して除去することが前提となりますが、センチピードグラス改良種「ティフ・ブレア」がおすすめです。一度、定着すると雑草を抑える効果(アレロパシー)があり、商品としては種子やピット苗、わらシートなど取り揃えています。ただ、ティフ・ブレアの播種や植え付け前には、一度雑草をラウンドアップなどで枯らし、枯れ草を除去する必要があります。除草剤が使えない場合は、草刈り機などで地際まで草を刈り、ティフ・ブレアの苗を植えることも行われます。播種・植え付けの後も、ティフ・ブレアが定着するまでの間、雑草をティフ・ブレアと一緒に刈り取ることも必要です。