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キュウリ黄化えそ病

データ作成年月日:2022/1/10

写真1(SF)

▲えそ斑と葉脈間が黄化している葉

写真2(SF)

▲えそ斑点と黄化症状を示す葉

写真3(SF)

▲モザイク症状

症状(診断)

黄化えそウイルスは、1992年に静岡県のメロン黄化えそ病の病原体として発見され、1994年に高知県のキュウリで被害が発生し同種のウイルスであることからキュウリ黄化えそ病とされた。
はじめ、成長点付近の未展開葉に葉脈透過症状がみられ、展開葉には明瞭なモザイク症状、退緑黄化し、えそ症斑を生じるようになる。黄化とえそ斑が本病の特徴的な症状である。被害株では果実にモザイクをともなうこともあり、健全株に比較して生育が悪く、被害株が枯死することがある。発生圃場では著しく収量が減収する。

発生の仕組み

病原:MYSV(メロン黄化えそウイルス)
メロン、キュウリなどウリ科作物に感染する。接種試験では、8科17種の植物に感染することが確認されている。汁液接種が可能で、ウイルスはミナミキイロアザミウマによって永続的に伝搬される(1、2齢幼虫が被害株よりウイルスを獲得し保毒虫となり、1世代、ウイルスを伝染し続ける。成虫は、被害株を加害しても保毒虫にはならないとされる)。土壌伝染、種子伝染、汁液伝染はしない。

防ぎ方

防除対策としては、媒介虫(ミナミキイロアザミウマ)の発生防止、健全苗の確保、被害株の早期除去、雑草対策などがある。ミナミキイロアザミウマによって伝染するので、施設栽培キュウリでは、開口部分(入り口、側壁、天窓部分)に0.4mm目あいの寒冷紗、できれば、赤色寒冷紗(サンサンネットe−レッド、0.8mm目あい以下:赤色寒冷紗を展張するとアザミウマの視覚では、黒く見えて侵入できなくなるとされる)を使う。
ナズナ、ミミナグサ、カタバミ、ハコベ、ホトケノザなど、畑地雑草の多くからウイルスが検出されており、オランダミミナグサなどアザミウマの生息場所となる雑草類からの伝染防止のため、雑草の防除も重要である。
アザミウマ類の発生防止が重要で、薬剤防除を含め発生密度を抑制する。夏期高温時は、ハウス栽培の場合に蒸し込み処理(1〜2週間ハウスを密閉)も有効である。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。