調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

キュウリ

キュウリ退緑黄化病、キュウリ黄化病

データ作成年月日:2022/1/10

写真1(SF)

▲ほぼ葉全体が黄化した葉

写真2(SF)

▲黄化症状と葉の外側への湾曲

写真3(SK)

▲典型的な黄化症状

症状(診断)

キュウリ退緑黄化病は、2004年に熊本県のメロンに発生し同時期、九州でキュウリ、メロンに被害が確認された。当初、タバココナジラミ類による被害と思われたが、被害株よりクリニウイルスが確認され、新種のウイルスであることから、CCYV(ウリ類退緑黄化ウイルス)と命名され、病名をキュウリ退緑黄化病、メロン退緑黄化病とした。
キュウリ黄化病は、1997年、埼玉県および群馬県の冬期のキュウリ栽培で発生が確認され、病原体をキュウリ黄化ウイルス(CuYN)としたが、海外でキュウリの黄化症状を示すウイルスのBPYVと同種または同一系統であることから、現在、病原体をビートシュードイエローウイルス(BPYV)としている。
症状は、退緑黄化病、黄化病とも葉の黄化症状で極めて類似しており、肉眼での判別は難しい。両病害とも、はじめに葉脈間に退緑した小斑点が多数見られ、次第に融合拡大し、葉脈間が不整型に黄化、やがて葉全体が黄化するようになる。葉全体が黄化した感染葉では、外側に葉が巻くような症状になることがある。

発生の仕組み

病原:CCYV(ウリ類退緑黄化ウイルス:退緑黄化病)は、タバココナジラミのバイオタイプQおよびB(シルバーリーフコナジラミ)により、半永続的に伝搬される。土壌伝染、種子伝染はしない。寄主範囲は、キュウリ、メロン、スイカであるが、接種ではウリ科以外に、アカザ科、ナス科など、4科8種の植物に感染するとされ、宿主範囲としてはやや狭いとされる。
BPYV(ビートシュードイエローウイルス:黄化病)は、オンシツコナジラミによる半永続的伝搬。汁液接種は不可。ウリ科、テンサイ、レタス、イチゴ、ノボロギク、ヨメナ、イヌガラシなど、宿主範囲は広い。

防ぎ方

タバココナジラミにより媒介されるので、被害防止には、タバココナジラミの発生防止が重要になる。施設栽培では、ハウスの側壁、入り口、天窓、換気口など開口部を0.4mm以下の目あいの寒冷紗で遮蔽するようにし、ハウス内への侵入を防止するほか、黄色粘着板などで侵入害虫に対処する。また、苗からの感染防止が重要で健全苗の確保、育苗期間中のコナジラミの薬剤防除を徹底する。周辺作物、雑草からの感染が心配されるのでハウス周辺部には防草シートを張って雑草の侵入を防止するなど、寄主となる作物を周辺に放置しないことが重要。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。