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病害虫・生理障害

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ダイコン

葉枯れ症

データ作成年月日:2006/01/01

写真1(TK)

写真2(TK)

症状

 夏まきダイコンに発生し、中、下位葉に発生する。最初、葉縁が黒紫色に変色する。その後内部に進行して、葉脈間が灰褐色に、葉脈の裏面が黒紫色に変色して枯死する。写真1は葉枯れ症の発生した圃場。写真2は症状写真。

原因

 リン酸の高い砂土において高温時に発生。リン過剰による養分吸収バランスの悪化が大きな要因と考えられる。

対策

 夏まきダイコンに発生するので、高温期の播種は避ける。やむを得ない場合は寒冷紗などで被覆する。品種間差があるので、発生しにくい品種を用いる。施肥改善を行い、リン酸の集積を軽減する。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。