調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

ダイコン

根の内部変色(青芯症・黒芯症)

データ作成年月日:2006/01/01

写真1(T)

▲青芯症

写真2(T)

▲黒芯症

症状

 ダイコンは根部が十分に生育できる土壌が必要なため、産地が固定化されやすく、連作や輪作になりがちである。そのために各種の障害が多発しやすい。さらにダイコンは白くきれいな根であることが求められ、小さな異常でも問題となり、多数の内部異常が知られている。写真1は過湿が原因と考えられる青芯症と、高温による黒芯症(写真2)。

原因

 原因には温度や水分状態、養分の過不足、生理的な原因が指摘されるが、不明な物も多い。

対策

 個々の症状により原因が異なり、対策が難しい。無理な作型を避け、栽培の適地を選ぶことが基本となる。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。