調べる

幼苗時に発生すると立枯れになる。多くは収穫期に発生し、地表に接した外葉の中肋部に、淡褐色の小斑点を生じ、次第に拡大して黄褐色、径数cmの楕円や変形した大型病斑になる。病斑部はやがて陥没し、被害葉はしおれて枯れる。進行すると、結球葉も侵され、軟化、腐敗する。軟腐病のように、悪臭を発することはない。

病原：糸状菌（かび）　リゾクトニア　ソラニ
土壌伝染病である。病原菌は非常に多くの種類の作物、雑草に寄生し、土壌中に混入した前作やほかの作物、雑草の遺体（有機物）を利用して増殖する。また、増殖を休止しているときには、菌核や厚膜菌糸の形で長期間（２〜３年）土壌中で生存することもできる。ハクサイの茎葉が近づくと、病原菌はどの状態からでもそれを侵して病斑を形成する。

秋季、収穫時のハクサイに発生が多い。多湿な土壌で被害が多い。被害圃場では、圃場の排水をよくするとともに、石灰による土壌酸度の矯正を行う。罹病残さは圃場に放置しない。
発病圃場ではリゾレックス水和剤、ソタールWDG、ネクスターフロアブル、アフェットフロアブル、カナメフロアブルを散布する。また、フロンサイドSCを土壌全面散布する。土壌消毒には、バスアミド微粒剤が利用できる。