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セミやカメムシの仲間。成虫・幼虫が食害する。
赤褐色または淡緑色で体長１〜２ミリのモモアカアブラムシ（写真1）、黄色または淡緑色で３〜４ミリのチューリップヒゲナガアブラムシ（写真2）、赤褐色で３〜４ミリのタイワンヒゲナガアブラムシなどが発生する。

葉裏に体長１〜４ミリの虫がたくさん群がって葉の汁を吸う。
多発すると虫の抜け殻（写真3）や虫の排泄物の上に発生するすす病により葉が汚れる。
内側の葉にも発生し、結球内部に死骸が見られることがある。
汁を吸うときにウイルス病を媒介する。ウイルス病にかかると葉の色がまだらに白く抜けたり、葉や株が萎縮する。

春〜秋に10回以上発生する。雑草などから飛来し、４〜６月と９〜11月に多い。
卵を産まずに直接幼虫を産むため、短期間に猛烈に増えることがある。一方、天敵が発生し、たくさんいたアブラムシ類が急に減ることもある。
キャベツ・キュウリ・キクなど非常に多くの野菜や花で発生する。

スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤、ダントツ水溶剤、ウララDF、コルト顆粒水和剤などを散布する。
育苗期後半〜定植時にベリマークSC、アベイル粒剤などを処理すると、定植後３週間くらいアブラムシ類の発生を抑える。
家庭菜園ではサンサンネットなどの被覆資材を被せて成虫の侵入を防ぐ。

注．2003年の改正農薬取締法施行にともなって、登録作物がレタス（結球するもの）と非結球レタスに分離された。ここでは両者に共通の登録薬剤を示した。