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ネギ軟腐病

データ作成年月日:2024/1/26

写真1(SK)

▲地際部から軟腐状に腐敗状態となる。茎は腐敗し、異臭を放つ。

症状(診断)

葉身基部の地際部が軟化腐敗する。葉では暗緑色で水浸状の病斑を生じ、軟化腐敗する。腐敗株は異臭を放つ特徴がある。

発生の仕組み

病原:細菌 ペクトバクテリウム カロトボラム
本病原細菌は圃場周辺の土壌中に生息しており、罹病植物の被害残さが感染源となって発生する。

防ぎ方

初夏から秋にかけて発生が多い。養液栽培では、4月ごろから発生し、気温の上昇にともなって被害が増加するが、連作により被害が増加する。排水の悪い圃場で被害が多い傾向があり、湿地では高畝栽培とする。
ダイコン・ハクサイ・ニンジン・トマトなど多くの野菜、花き類に発生し、これらの作物で被害の発生した圃場では注意が必要。
防除は薬剤の予防散布が効果的。被害植物の地上部散布には、カスミンボルドー、スターナ水和剤、バリダシン液剤5、ヨネポン水和剤、Zボルドー、コサイド3000、土壌処理剤では土寄せ時にオリゼメート粒剤などを株元に散布する。生物農薬として、マスタピース水和剤、バイオキーパー水和剤が利用できる。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。