調べる

葉鞘表面に淡褐色の斑点が生じ、拡大して葉に広がり、外葉から腐敗する。病斑が葉に広がった時に、病斑部に縦に亀裂が入り、葉が裂けて内葉が突出することがある。葉鞘部表面に不整形でへん平〜やや盛り上がったような菌核を多数生じる。葉身部には多湿時暗緑色で水浸状の不整形大型病斑を形成し、病斑上に分生子を多数形成する。

病原：糸状菌（かび）　ボトリチス スカモサ
病原菌は罹病植物体上に菌核・大型分生子・小型分生子を形成して伝染する。越冬器官は、罹病組織に生成された菌核で、土壌中に埋没して翌年の感染源となる。

発病圃場では、バスアミド微粒剤を作付け前に処理して土壌消毒する。また、トップジンＭ水和剤を、定植直前の苗床に潅注または、苗根部浸漬処理する。生育期の発病防止にはフロンサイド粉剤を株元へ散布（土寄せ時但し収穫21日前まで）する。
薬剤として、フルピカフロアブル、ロブラール水和剤、ポリベリン水和剤、トップジンＭ水和剤、スミレックス水和剤（株元散布）、パレード20フロアブルなどが利用できる。薬剤散布についてはそれぞれ使用時期が異なるので注意する。