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病害虫・生理障害

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ホウ素欠乏

データ作成年月日:2004/09/09

写真1(RY)

▲健全

写真2(RY)

写真3(RY)

▲左 健全、右 欠乏

症状

 茎葉が固くもろくなり、葉は下方にわん曲して濃緑色を呈する。また、花の柱頭部の紫色が消失し、不稔となる。

原因

 土壌中ホウ素は酸性下では流亡しやすく、アルカリ下では不溶化する。

診断法

 花の柱頭部の変化が大きなポイントである。また、葉中のホウ素濃度は健全葉が約55ppmに比べて著しく低く、5ppm以下となる。

対策

 土壌pHや土壌環境を適正に保つとともに、微量要素入りの肥料を施用する。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。