データ作成年月日:2004/09/09
やや生育が抑制され、葉は下方に垂れ下がり、下位葉に大きな斑点状黄化が生じる。
通常に施肥をしていれば欠乏症は発生しない。
葉中リンを測定すると健全葉が約0.8%であるのに対して、本試験での症状発生葉では0.1%以下である。類似症状にカリウム、マグネシウム、マンガン欠乏があるが、それらの症状に比べるとやや黄化気味で、斑点が大きい。
土壌の可給態リンが少ないようであれば、リン肥料を施用する。
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。