調べる

　新葉が鮮やかに黄白色化する。また症状が現れると同時に培養液が黄褐色に着色する。

　土壌がアルカリ化しすぎた時、鉄欠乏が生じやすい。

　葉中鉄濃度を測定した場合、健全葉（上位葉は約120ppm）に対し、70ppm程度で、それほど大きな差が見られないが、症状が特異的なため判断を誤ることはまずない。なお、オクラでは生理的な現象で新葉によく似た症状が見られることがあるが、この場合は一時的で自然に症状は消滅する。野菜類は鉄欠乏になると、根からリボフラビン（ビタミンB2）を放出しやすい。紫外線を当てると蛍光を出すので、根や培養液の蛍光発生状況から鉄欠乏を予想することも可能である。

　培養液中への鉄資材の施用量を間違わないようにする。土耕では土壌pHが高くならないようにする。