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病害虫・生理障害

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ホウレンソウ

亜硝酸ガス障害

データ作成年月日:2003/06/10

写真1

症状

写真は現地で生じた亜硝酸ガス障害。葉脈間に不規則な白斑が生じる。

原因

多肥が主要因。有機態あるいはアンモニア態チッソが微生物により硝酸態チッソに変換される際、土壌pHが低いと、亜硝酸が蓄積する。それらがガス化して障害を生じるが、春先の急激な温度上昇により生じやすい。

診断法

土壌中の養分過多を疑う。また土壌pHを測定する。ハウス内の滴露が5.5以下のことが多い。

対策

ハウス内の換気。作付け前であれば石灰資材の施用、しかし、栽培中はすすめられない。多肥のためアンモニア態チッソも通常多くあるため、石灰と接触した部位のpHが高くなり、アンモニアガスが発生する可能性もあるためである。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。