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ホウレンソウ

臭素過剰

データ作成年月日:2003/06/10

写真1

症状

写真は土耕での臭素600ppm、1000ppmの症状。生育全体が抑制されている。生育が劣るが、特徴的な症状は認められない。臭素は臭化ナトリウムで与えている。

原因

臭素の過剰障害は人為的な行為以外ない。写真は研究上の参考資料。しかし、土壌消毒剤としての臭化メチルが2005年までは若干にしろ使用される。そのため、陰イオンとしての臭素の過剰障害を知ることも参考にはなる。

診断法

本試験での臭素は、同じマイナス1価イオンである塩素とほぼ同類の挙動をしていると考えられる。臭化カリウム、臭化ナトリウムは写真材料や鎮静剤として用いられる。運送中容器が破損し、農地に入り込むこともないとは限らない。

対策

臭化ナトリウムなどの対策は塩化ナトリウムの過剰障害にほぼ準ずればよいと考えられる。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。