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野菜
病害虫・生理障害
スイカ
急性萎凋症(葉枯れ症)
データ作成年月日:2003/02/03
症状
着果または果実肥大期に急に萎凋して葉枯れ状態になり、枯死することがある(写真1〜3)。初め、着果節位の葉に葉枯れが生じ、徐々に広がって生長点にまで及び、葉縁が巻き上がるようになって枯れるので、葉まき炭そとも呼ばれる。
原因
ユウガオ台に接ぎ木したスイカに発生が多い。急性的なマグネシウム欠乏が主因と考えられる。着果数と強い関係があり、果実の急速な肥大、成熟に伴って果実にマグネシウムが大量に転流するため。
診断法
茎基部の導管部が黒変し、接ぎ木部直上の茎の導管に閉そくが観察されることが多い。健全葉は0.41〜0.54%のマグネシウム含有率を示すが、葉枯れ症状を示すものは、この半量程度に低下している。
対策
カボチャ台では同症状の発生は少ない。マグネシウムの積極的な施用もよい。硫酸マグネシウム1〜2%液の葉面散布も効果がある。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。