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タマネギ白色疫病

データ作成年月日:2024/1/26

写真1(SK)

▲葉の先端部が水浸状となり、白色に変色して垂れ下がる

症状(診断)

主に葉に発生する。初め葉の中央から先端部に、不整形で周縁やや不鮮明な大きさ1〜3cmの暗緑色、水浸状の病斑を形成する。その後、病斑は拡大して油浸状、青白色となり、病斑部で曲がって葉は下垂し、こより状に先枯れとなる。病斑が古くなると白色ないし灰白色になり、健全部との境は明瞭になる。

発生の仕組み

病原:糸状菌(かび) フィトフトラ ポリ
10〜11月にかけて、降雨の後、圃場の排水不良地を中心に、生気を失って萎凋する株が発生する。
早生種では、2月末から3月上旬にかけて、中晩生種では3月中下旬から4月にかけての春雨のころ発生する。
本圃では、圃場の一部に集団的に発生し、その後畝に沿って蔓延する。

防ぎ方

排水不良な畑で発生が多い。多湿圃場では高畝栽培する。発病した場合、早めに薬剤散布し防除を徹底する。
防除薬剤として、リドミルゴールドMZ、ザンプロDMフロアブル、ランマンフロアブル、ホライズンドライフロアブル、レーバスフロアブル、カンパネラ水和剤、ベネセット水和剤、フロンサイド水和剤、オーソサイド水和剤80、ダコニール1000、ドイツボルドーAがある。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。