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立毛中の発生は鱗茎の肥大期から見られ、初め下位葉の葉鞘部が灰白色ないし淡褐色に変わり、後に軟化して葉は倒伏する。軟化は鱗茎部に及び、表層部から軟化して、ついには全鱗片が腐敗消失し、独特の悪臭を放つ。貯蔵・輸送中にも発生し、球を押さえると白濁腋が切断部から浸出する。

病原：細菌　ペクトバクテリウム　カロトボラム
病原細菌は極めて多くの種類の植物を侵す。
病原細菌は土壌中の被害植物残さや、作物、雑草の根圏で長期間生存し、降雨時に飛沫とともに飛散して葉鞘に達し、傷口や害虫の食害痕から侵入、感染する。
５月ごろから発生が見られ、多雨年に多く発生し、収穫期で雨天にあえば収穫後の発生が多い。連作地や低湿地で多発する。

排水不良の圃場で発生が多い。高畝栽培など、圃場の過湿対策をする。密植とチッソ多肥による茎葉繁茂を避ける。
発生を認めたら、アグリマイシン100、ナレート水和剤、アグレプト水和剤、スターナ水和剤、ヨネポン水和剤、マテリーナ水和剤、カスミンボルドーなどを散布する。
予防散布が効果的。強風後など傷口からの感染が増加するので予防的に薬剤を散布する。