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芝生の手入れ
 芝生を長く美しく保つためには、日ごろの十分なお手入れが必要となります。そのための管理方法をご紹介いたします。
1.刈り込み
 芝生の手入れの中で、最も重要なものは刈り込みです。
 狭い面積や、建物や庭石周辺など芝刈り機の使用しにくいところではハサミなどで刈り込みすることがありますが、基本的には芝刈り機を使用しましょう。
 家庭の芝生なら手押し式のあまり幅の広くないもので十分でしょう。広い芝生向けの自走式のものも各種あるので、広さに合わせてふさわしいものを選ぶことができます。
 最初の刈り込みは草丈が5〜6cmに伸びたころから始め、徐々に低くしていきます。家庭用の芝生では、刈り込みの高さは2〜3cmぐらいに維持します。
 刈り込みの方法は、まず一方向に刈り込んだ後で、さらにその方向に直角になるように刈り込むと、美しく仕上がります。これをていねいに2回繰り返すこともあります。
 刈り込みの回数は多いほど美しい芝生をつくりますが、その手間も大変です。ですから、伸びた芝草を刈り込んだ場合に、緑色が十分に保たれ、褐色にならない程度の間隔をおけばよいでしょう。芝草が長く伸びてから1回で低く刈り込むと、芝草の生長点を刈り込むことになり、芝草は茎ばかりになって枯死してしまいます。
 芝草の生育の盛んな時は刈り込み回数も多くなり、生育が遅い時は少なくなります。
 刈りかすは芝生の上に放置せず集めて処分します。刈りかすを芝生の上に放置すると、これが後に述べるサッチ堆積の一つの原因にもなるので、刈りかす除去は大切なことです。
2.施肥
 芝草は、土壌中の肥料成分を吸収して生長します。これらの成分は水に溶けた形で、芝草の根から吸収されます。
 前述のように、芝草の刈りかすは芝生以外の所に運び出されるので、刈りかすに含まれている肥料成分は、土の中から奪われることになります。また、土の中で水に溶けて流亡するものもあります。
 そのため、芝草をよく育てるためには、十分に肥料を施さなければなりません。
●基肥
 よく腐熟した堆肥や鶏糞を20cmの深さにすき込みます。堆肥の場合、1m²当たり1〜2kg、鶏糞は500gとします。基肥には熔成燐肥がよく、1m²当たり100〜200g施します。これと並行して、ピートモスなどの土壌改良材を混合すると、水はけもよくなり効果的です。
●追肥
 肥料は、チッソ:リン酸:カリ=10:10:10のものを30g/m²、年間で5〜6回施します。施肥した後は、直ちに潅水して肥料を溶かすようにします。
3.目土
 芝生にはいろいろの目的で目土を施します。芝草は毎年、地際にある成長点が上昇して、外界の影響を受けやすくなるので、それを保護するために目土は必要になります。また、芝生の表面にできた凹凸をならすためにも目土を入れます。また、芝生に堆積したサッチを分解させるためにも目土は有効です。
 目土は、床土と同じものか芝生用目土として販売されているものを使用します。最近は砂目土といって砂ばかりのものも入れます。
 作業は5〜6月、9〜10月に行います。秋遅くに厚く目土を入れると、春先に芝草の黄化が生じます。また、過剰に目土を入れると葉が隠れてしまい、日光が当たらず枯れてしまうので注意します。目土はショベルなどで芝生にまき、レーキや板切れなどですり込みます。
4.サッチ除去
 たびたびサッチという言葉を使ってきましたが、サッチというのは、刈りかすや芝草の茎、葉、根などが枯死して、しかも分解しないで残っている有機物のことをいいます。
 サッチが芝生に堆積すると、水や空気が芝草の根まで浸透しにくくなります。さらに、肥料や農薬を散布しても、このサッチ層に遮られて根まで届きません。
 その上、サッチは芝草に有害物質を生ずるという説もあります。しかしながら、薄い層のある程度のサッチは、芝生にクッションを与えるので望ましいことでもあります。ただ、サッチは害の方が多いので、一般にはこれを除く作業が大切とされているのです。
 サッチの発生量は芝草の種類や品種によって異なります。生長の速やかなものほどサッチの発生量は多く、したがって、これを除く必要性も大になります。
 ゴルフ場などには、バーチカル・モアというサッチを取り除く機械がありますが、家庭の場合は、レーキや熊手などで芝生の表面を掻きます。出てきたサッチは集めて芝生の外に運び去ります。
5.潅水
 わが国は、1年間の降水量としては、芝草に必要な水分は十分にあります。しかし、その降雨の年間の季節分布が偏っていることが多いので、水不足になるときがあります。
 梅雨や台風シーズンには降雨が多いので、かえって芝生に害を与えることがありますが、真夏には雨が少なく、暑さも加わるので干ばつの被害が大きく、潅水が必要となります。潅水は、芝草の状態や土壌の乾き具合をみた上で、昼間を避けなるべく早朝に行います。一般に、寒地型芝草は根が浅く干ばつに弱いので、とくに夏期の潅水は欠かさずに行います。
 潅水作業はジョウロやスプリンクラー、または水道にホースをつけて、芝生全体に均一にまきます。一時に、多くの水がかからないように、少しの水を長時間かけて潅水します。
6.通気
 芝生は絶えず人間によって踏み固められて土が固くなり、芝草の根への水や空気の補給が断たれることがあります。このような場合、芝草の根は十分に伸びず、酸素不足になり弱ってきます。
 通気作業は、家庭ではフォークなどを芝生に突きさして穴をあけ、空気を土中に供給してやります。穴と穴の間隔は10cm位で、深さは5〜6cmとします。この通気作業は時期を問いません。
7.雑草防除
 美しい芝生の中に生えた雑草ほど見苦しいものはありません。芝生の中の雑草は、芝生の根や茎に支えられて簡単に抜けないものが多く、また、カタバミやチドメグサのように茎や葉が柔らかくて切れやすいものは、地上部をきれいにしても根が残り、すぐに生えてきて、なかなか防除することができません。
 家庭の芝生では、雑草は手取りが原則で、雑草が伸びないうちにこまめに行います。大面積の芝生の場合は手取り作業は大変なので除草剤を使用します。除草剤には、雑草の発芽前処理剤と発芽後処理剤とがあります。
 冷涼地でやっかいな雑草は、スズメノカタビラとしろクローバーです。暖地では、スズメノカタビラ、メヒシバ、オヒシバ、スズメノヒエ、ヒメクグ、ハマスゲなどです。また、ジシバリ、カタバミやチドメグサなどのように、ほふく茎を有する雑草は簡単に根絶できません。