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ニンジン萎黄病

データ作成年月日：2024/1/26

写真1(AK)

▲ヒメフタテンヨコバイで伝搬された病株の黄化

症状（診断）

初め新葉がわずかに退色し、淡黄色ないし黄白色を呈する。葉柄は軟弱徒長気味で、ねじれたり湾曲したりする。葉は小さく十分に展開せず、外側に巻き込む場合が多い。その後、細かいわき芽が多数発生して、黄化叢生症状を呈する。また、新葉がほとんど伸びず、芯止まり状態になるものもある。

発生の仕組み

病原：ファイトプラズマ
　（１）ミツバてんぐ巣病、ミシマサイコ萎黄病、タマネギ萎黄病と同じもの。
　（２）ジャガイモてんぐ巣病、リンドウてんぐ巣病と同じもの。
（１）はヒメフタテンヨコバイの吸汁によってのみ、（２）はキマダラヒロヨコバイの吸汁によってのみ媒介される。
土壌・種子・汁液伝染の可能性はない。
夏まき秋冬どり栽培で最も発生が多く、被害も大きい。

防ぎ方

発生後の防除では手遅れである。
被害株を抜き取って、殺虫剤（アブラムシに登録のあるものが有効、アブラムシの項参照）により防除する。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法（使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など）をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。