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教材に最適です

この袋栽培コンテンツは、梁川が「園芸新知識野菜号」2001年1月号から12月号までの1年間にわたる連載記事「どこでも誰でも手軽にできる野菜の袋栽培」の内容に加筆させていただき、ホームページ閲覧用に再編集いただいたものです。

生命を大切にする心

袋栽培は、手軽に簡単に、どこででもできるのが最大の特長です。そして、移動も可能で、身近な場所に置けますので、ご家庭で、親子で、とともに、植物の生長の様子を毎日継続して観察しながら管理作業を行って、収穫や開花を楽しむことができます。身近に何か植物があることが心の安定につながり、植物を毎日観察して育てていく中で、植物の生長等の現象を不思議に思い、その生命力にふれて命を大切にする心が育つのではないかと考えています。身近で観察しながら、植物を簡単に育てることができる袋栽培の意義はここにあると思っています。

育てることから食育

近年、食育が取り上げられていますが、多くは食の材料の準備の部分にはふれずに準備された食材からスタートして栄養や調理法、食べ方に重点がおかれている場合が多いと思います。身近で命を育てて食材が得られるまでを体験できる袋栽培は、ほんとうの食育という観点にからも、意義ある方法であると思います。

中学必須科目の教材に

袋栽培は、ご家庭で簡単にできるだけでなく、幼稚園や小学校、中学校での栽培学習の教材としても最適です。連載の中では幼稚園で子どもやその保護者とともに野菜の袋栽培を楽しく行いましたが、小学校、中学校での栽培手段としても効果的であると思います。とくに、中学校では、平成20年(2008年)に告示された学習指導要領1) で、中学校の技術科において「生物育成」という必修の内容が新設されました2) 。これまで、技術科では必修項目と選択項目が設定され、栽培の内容は選択とされ、ほとんどの中学校では履修されていませんでしたが、この改訂以来、栽培の内容が生物育成の内容の中核として、すべての生徒に履修されてきました。平成29年(2007年)に新しい学習指導要領3) が示され、生物育成は同様の位置づけで、2021年より実施されることになっています4) 。ここでお示ししている野菜や草花を袋で栽培する方法は中学校での「生物育成」の活動に貢献できる有効な方法であると確信しています。

1) 文部科学省(2008年) 中学校学習指導要領(平成20年3月告示)東山書房
2) 文部科学省(2008年) 中学校学習指導要領解説 技術・家庭編 教育図書
3) 文部科学省(2018年) 中学校学習指導要領(平成29年3月告示)東山書房
4) 文部科学省(2018年) 中学校学習指導要領解説 技術・家庭編 開隆堂出版

植物が育む4つの大切な心

植物を栽培して、そのものに触れたり、植物の生長・開花・結実の様子を観察したりすることによって、次のような四つの大切な心が育まれるものと思います。
その第一の心は、「和らぐ心」です。

これは、植物の存在や植物に関わることで、気持ちが落ち着き、精神的に安定する心が育つのではないかと考えます。

第二の心は、植物の生長・開花・結実といった様々な現象を観察して、「不思議に思ったり、驚いたりする心」です。

三つ目の心は、生きている植物の生命力に触れ、「命を感じる心、命を大切にする心」が育つのではないかと思います。

そして、四つ目の心は、栽培して植物が順調に育つことや植物に関わることを楽しみ、野菜では収穫して食べることを楽しく思い、また、草花であれば開花した花を楽しむ「楽しむ心」です。

庭や畑がなくても、身近で栽培と収穫を楽しむことができる袋栽培は、家庭の中だけでなく、幼稚園や学校などでも簡単に実施することが可能です。

袋栽培が4つの大切な心を育て、私たちに心の豊かさをもたらす園芸活動の一つとして、今後さらに普及していくことを期待しています。

  • 子どもの学習教材としても最適で、幼稚園の園庭など、いつも子どもが生活する場所のすぐそばに野菜の栽培場ができることがこの方法の最大の利点です。
  • この袋栽培は身近に栽培管理や観察をすることを通して、子どもだけでなく、送り迎えの保護者に対しても、栽培や植物、食べ物のことを学習するよい機会を提供するものと思います。