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野菜
病害虫・生理障害
トマト
亜硝酸過剰
症状
写真1と写真2は亜硝酸態チッソ8meの水耕栽培で生じた症状。写真3に示すように鉄欠乏と非常に類似していて、先端葉の基部から黄化する。
原因
水耕栽培で亜硝酸が蓄積することはよくある。肥料としてはアンモニア態チッソと硝酸態チッソしか施用していなくとも、通気性が悪いと、亜硝酸が蓄積する。
診断法
亜硝酸検出試薬でチェックできる。土耕でも、未熟有機物を施用し、透水性が悪いときには亜硝酸が集積している。鉄欠乏は土壌pHがアルカリで、亜硝酸の蓄積は酸性で生じることより、両者の区別はできる。
対策
土壌の場合には通気性とpHの改善。水耕の場合は通気性とチッソ源のチェック、特に尿素は亜硝酸になりやすく、障害を生じる。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。