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病害虫・生理障害

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窓あき果

データ作成年月日:2003/02/03

写真1(ST)

写真2

写真3

症状

横裂型乱形果の一種。外国では、内部のゼリー部が見え、ゼリー部の表面がイチゴ状になっていることからストロベリー果と呼ばれている。

原因

花器形成時の障害で、各器官が分化し、離脱して独立した器官になれない状態。子房に雄ずいが結合した状態で開花し、程度の軽いものは抱合線のある果実(チャック果)となり、重症のものはその一部が裂けて、果皮の破れた状態の窓あきとなる。

診断法

丸玉の品種では、花芽分化・発育過程で5〜7℃の低温に遭遇すると多発する。ファースト系品種では高温時にも発生しやすい。

対策

多水分、多肥は発生を助長するので注意すること。夜温が13℃以下では発生しやすいので、保温も効果がある。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。