調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

トマト

低温障害

データ作成年月日:2003/02/03

写真1

写真2

写真3

写真4(ST)

写真5

写真6

症状

写真1〜3は、ハウスのビニールが破れ、低温障害を受けた状態。葉の周辺より枯死している。写真4は果実表面に傷がついている。写真5、写真6は軽度の低温障害で葉裏にアントシアンが出ている。

原因

トマトの夜温の適温は8℃くらいで、ウリ科野菜(10〜18℃)やほかのナス科野菜(13〜15℃)に比較すると低温耐性の強い作物であり、5℃くらいまでは耐える。しかし、冬期にビニールが破れては無理で、写真のような症状を示す。

診断法

果実の障害は、果実がまだ小玉のとき、夜露が凍ってできた傷が果実肥大とともに大きくなったもの。

対策

トマトの茎葉、肥大した果実は耐寒性が強く、0℃くらいの低温でも被害を受けることは少ない。しかし、花芽や開花中の花器は寒さに弱く、2℃くらいから被害が出始める。−1℃で約半数が枯死する。厳寒期には保温が必要。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。