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病害虫・生理障害

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カリウム欠乏類似症(ミカンキイロアザミウマ)

データ作成年月日:2003/02/03

写真1(ST)

症状

果実の表面が部分的に登熟不良で白っぽくなる。部分的なカリウム欠乏か、カルシウム欠乏を疑いたくなるが、吸汁跡が青くなっている。

原因

ミカンキイロアザミウマは、わが国では1989年に埼玉県、千葉県で確認され、その後全国に広がった。

診断法

生理障害との判別ポイントは、吸汁跡があること。ミカンキイロアザミウマはトマト黄化えそウイルス(TSWV)を媒介するため注意が必要。

対策

登録農薬による防除も必要。育苗時の防除を徹底し、苗からの導入を防ぐ。また、施設開口部に寒冷紗を設置し、成虫の飛来を防ぐ。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。