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病害虫・生理障害

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カルシウム過剰

データ作成年月日:2003/02/03

写真1

写真2

症状

写真は、園試処方0.75単位の水耕培地でカルシウムを3倍の18me(Ca:360ppm)にして生じた症状。中位葉の葉先が軽く枯死し、白化する。

原因

カルシウムは青枯病、かいよう病、萎凋病対策としても重要で、土壌中のカルシウム濃度を高くするとこれらの病気は発生しにくい。そこで、人為的にカルシウムを高濃度与えることがある。

診断法

カルシウムの過剰障害の発生もほかの元素とのバランスによる。18meでは障害の出ないときもある。本症状は、カルシウムの施用しすぎか否かの参考になる。こうした症状が出るのは、やはり収量にも悪影響を与える。

対策

病害抑制効果とカルシウム過剰による収量低下とのバランスで判断する。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。