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野菜
病害虫・生理障害
トマト
ニッケル過剰
症状
水耕培地にニッケルを5ppm入れると、根が褐変し、地上部は萎凋(萎れ)症状を示し、気根の発生が目立つ。
原因
ニッケルを多く含む蛇紋岩地帯の土壌。または、ニッケルを含む工場廃液による重金属汚染。
診断法
蛇紋岩地帯は日本各地に点在するので、その確認。また重金属汚染を調べる。
対策
石灰施用による土壌pHの弱アルカリ化が効果がある。ニッケルの溶解度が低下するため。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。