調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

トマト

オキシダント障害

データ作成年月日:2003/02/03

写真1

写真2

症状

野外におけるオキシダント被害は、オゾン被害の症状を呈することが多い。オゾンの被害は、一般に葉の表面に白色あるいは褐色の斑点として現れる。成熟葉が被害を受けやすい。オゾン0.1ppmに4時間被曝で症状が発生する。

原因

大気汚染物質でオキシダントと総称される中では、オゾンとPANが特に有害である。

診断法

PANの被害は葉の裏側に鉛色、または青銅色の金属光沢様に見える被害として現れ、被害は若い葉に限られる。

対策

チッソで0.2%の尿素(尿素0.429%液)の葉面散布は若干効果がある。チッソ、リン酸、カリウムとも、不足よりやや多い方が被害は少ない。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。