調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

トマト

炭酸ガス過剰

データ作成年月日:2014/02/12

写真1

写真2

写真3

症状

炭酸ガス濃度が1,000ppm以上の高濃度の状態に長時間おくと中葉部に過剰症状を生じる。

原因

半促成や促成栽培では、トマトの生育中の12月から5月にかけて換気が困難である。このとき日中ハウス内は、外気の炭酸ガス濃度の半分の150ppmにも減少する。すると、光合成が極端に低下し、葉の大きい果実の肥大が悪くなる。そこで、人工的に炭酸ガスを補給する技術があるが、濃度を高くしすぎると障害が発生する。

診断法

炭酸ガスの供与は、およそ第3花房の開花したころから始め、午前7時から10時くらいまで。1,000〜1,500ppmが効果的といわれているが、種々環境要因にも左右される。

対策

1,000ppm以下の施用が安全である。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。