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野菜
病害虫・生理障害
キュウリ
チッソ過剰
データ作成年月日:2003/02/07
症状
写真1〜4は、水耕栽培で、硝酸カルシウムでチッソ量を標準量の2倍(24me、336ppm)入れた水耕液で生じた下位葉の異常。上位葉は正常で、この下位葉の斑点症状は現地でも時々認められる。
原因
チッソの過剰施肥。キュウリのチッソの適濃度幅は小さい。
診断法
養分の過剰症状も下位葉から発生することが多い。微妙な過不足は化学分析により判断しないと分からない。しかし、栽培者自身は自分の施肥量を確認することで診断できる。
対策
チッソ施肥の抑制。土耕で一度施用してしまったチッソを栽培期間中に除去するのは難しい。栽培後、降水量換算200mm程度の水で除塩する。100mmでは少ない。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。