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病害虫・生理障害

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キュウリ

曲がり果

データ作成年月日:2003/02/07

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症状

花芽の分化、発育中から子房の発育が悪く、正常な雌花が形成されず、果実が曲がったもの。

原因

1果当たりの葉重の小さいものほど曲がり果の発生が多い。すなわち、同化産物の転流量が少ないと曲がり果になりやすい。夏どりでは高夜温によるものが多く、また抑制作型では収穫期間が長引くと発生しやすい。

診断法

曲がり果は開花時の子房がすでに曲がっていることが多い。子房は2mm内外のころから曲がり始め、開花前10日前後に著しい。

対策

乾燥、日照不足、着果数が多くて養分の競合の多いときに生じ、老化株に多い。誘引方法、整枝についても注意のこと。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。