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リン酸欠乏

データ作成年月日:2003/02/07

写真1

症状

写真は水耕でリン酸を欠如させた症状。リン酸を欠如すると全く生育しない。双葉の枯死に続き、下位葉の黄化が始まっている。

原因

日本の未耕地の多くはリン酸欠乏土壌である。新しい土壌で既耕地と同じように、硫安や尿素などチッソ肥料のみで作物を栽培するとリン酸欠乏で生育しない。

診断法

新しい土地、土壌ではリン酸は必ず施用しないといけない。しかし、リン酸の作物による利用率は低いので、既耕地では前作のリン酸が残っているので、古い農地では全く問題ない。

ご注意

生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。

従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。

また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。