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野菜
病害虫・生理障害
キュウリ
亜硝酸過剰
データ作成年月日:2003/02/07
症状
亜硝酸態チッソ8me(112ppm)の水耕栽培で見られた障害。順化能力があり、写真1のように、初め先端部に鉄欠乏に類似した葉脈間黄化が認められたが(写真では中位葉)、後に出てきた葉には異常がなくなった。
原因
通気の少し悪い水耕液、土耕でも有機物の施用の多い土壌では亜硝酸はよく検出される。しかし、障害が出るのはかなりの高濃度の場合である。
診断法
亜硝酸の分析値より診断する。
対策
硝酸は、酸素のある状態でも少し通気性が悪いと、微生物により亜硝酸に変わる。多肥と通気性が悪いのが原因。通気性を改善する。
ご注意
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。