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内部組織（維管束・髄など）が侵されて組織が崩壊する場合と、葉、茎、果実の表面が侵されて小斑点を形成する場合とがある。
茎の内部組織が侵される場合、初め下位葉が葉柄とともに垂れ下がり、葉身は周縁からしおれ、乾燥して上方に巻き上がる。やがて葉脈間が黄化し、葉全体が褐変枯死する。被害株の茎、葉柄の髄は黄変して粉状となり、中空になることもある。病勢が進むと、茎、葉柄の表面に褐色のかいよう状、あるいは縦に亀裂を生じる。果実は矮化して奇形となり、導管に沿って変色する。
表面が侵される場合は、茎・葉柄・葉・がく・果柄および果実に、白色〜褐色のやや隆起したコルク状のやや小斑点を形成する。果実の表面には、径２〜３mmで白く縁取られた鳥の目状の斑点を形成する。

病原：細菌　クラビバクター　ミシガネンシス　subsp. ミシガネンシス
第一次伝染は種子伝染と土壌伝染である。二次伝染は管理作業などによってできた傷から侵入する。発病適温は25〜28℃である。

種子伝染するので、消毒済みの種子を購入するか、種子消毒する。汚染した土、資材から感染するので、育苗用土は新しい物を購入する。また、発病圃場では資材についても消毒する。
発病圃場では、早めに防除薬剤を散布する。薬剤としてカスミンボルドー、クプロシールド、カッパーシン水和剤がトマト・ミニトマトに利用できる。
マルチをすることで発病を軽減できる。罹病株から伝染することもある。ハサミなどの器具についても消毒する。

注．2003年の改正農薬取締法施行に伴い、「トマト」と「ミニトマト(直径３cm以下のもの)」とは、農薬登録にかかる薬効･薬害の取り扱い上、別個の作物分類に属することになりました。したがって、「トマト」に登録のある農薬を「ミニトマト」に使用される場合は、予め「ミニトマト」に対する登録の有無をご確認ください。