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下記の２種の病原細菌が発病に関与するが、病原細菌の種類による症状の違いはあまりない。
葉心部や果実には、異常は見られない。葉柄と葉柄基部を中心とした主茎に多く発病し、表皮組織上に、黒褐色で不整形の大型病斑を形成する。健全部分との境は明瞭で、病斑部分がわずかにくぼむ。湿度が高く、病勢が激しい時には白く濁った細菌泥が流出することがある。発病した茎の内部は、維菅束に沿って壊死し、髄部も黒褐色水浸状を呈する。病勢が進むと、髄部は崩壊し、激しい場合には株全体が枯死に至る。発病末期には、主茎の表面に多数の不定根を発生する。

病原：細菌
（１）シュードモナス　コルガタ
（２）シュードモナス　フルオレッセンス
前者は土壌に生存して、芽かきにより生じた傷や害虫の食害痕から感染すると見られるが、後者の伝染経路は不明である。
気温が比較的低く降雨が続く場合や、多湿条件下で発生が多い。

薬剤防除としてマスタピース水和剤が利用できる。

注．2003年の改正農薬取締法施行に伴い、「トマト」と「ミニトマト(直径３cm以下のもの)」とは、農薬登録にかかる薬効･薬害の取り扱い上、別個の作物分類に属することになりました。したがって、「トマト」に登録のある農薬を「ミニトマト」に使用される場合は、予め「ミニトマト」に対する登録の有無をご確認ください。