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葉では暗褐色水浸状の小斑点を生じ、後に拡大して円形ないし楕円形の緑褐色、同心輪紋状で径５〜10mmの大型病斑を形成する。
茎・葉柄・果柄・果実では、初め暗褐色水浸状の小斑点を生じ、ややへこんだ病斑を形成し、後に拡大して同心輪紋を形成する。
病勢が進行すると、多湿条件下で病斑上にはビロード状のかびを生じる。発生の激しい時は、下位葉から次第に枯れ上がり、結実不良となる。

病原：糸状菌（かび）　アルタナリア　ソラニ
ナス・トウガラシ・ジャガイモなどナス科植物に寄生する。ナス褐斑病・トウガラシ白星病・ジャガイモ夏疫病と同一病原菌である。そのため、ナスやトウガラシの畑の近くで多く発生する。
前作（ナス・トウガラシ・ジャガイモを含む）の残さとともに土壌中で生存した病原菌が第一次伝染源となる。罹病葉など残さ上に形成された胞子が飛散してトマトの茎葉に感染し、病斑を形成する。病斑上には新たに胞子を形成し伝搬する。
施設内では高温多湿、露地では高温で長雨が続いた時に、多く発生する。

露地栽培で発生が多く、施設栽培では多湿な圃場で被害が発生する。収穫末期や下葉に発生している場合は実害は少ないが、開花時や生育初期に発生する場合防除が必要。やや気温が高く多雨で、湿度が高い条件下では、被害が蔓延することが多い。
発病初期にロブラール水和剤、ネクスターフロアブル、ペンコゼブフロアブル、ダコニール1000、カスミンボルドーを散布する（トマト・ミニトマト共通）。

注．2003年の改正農薬取締法施行に伴い、「トマト」と「ミニトマト(直径３cm以下のもの)」とは、農薬登録にかかる薬効･薬害の取り扱い上、別個の作物分類に属することになりました。したがって、「トマト」に登録のある農薬を「ミニトマト」に使用される場合は、予め「ミニトマト」に対する登録の有無をご確認ください。