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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
春まき栽培、夏まき栽培、秋まき栽培があります。春まき栽培は北海道、東北地方および高冷地で行われ、3〜5月にタネまきし、6〜8月に収穫します。春まき栽培で育苗する場合は、平均気温が5℃になってから植え付けます。秋まき栽培は東北南部以南で行われ、秋にタネまきして春から初夏にかけて収穫しますが、早まきしすぎると厳寒期に寒害を受けるので適期まきを厳守します。夏まき栽培は東北南部以南で、夏まきして年内に収穫します(第1図)。
注:東北南部では莢用秋まき栽培、関東以西の太平洋沿岸、太平洋諸島などの極暖地では秋まき冬まき栽培が可能である。また、関東以西の本州でも春まき栽培が可能である。
タネまきまたは植え付け準備
タネまき、または植え付けの2〜3週間前に、10u当たり20〜30sの熟成堆肥と、土壌酸度矯正のための石灰を施用して十分深耕します。タネまき、または植え付けの1週間くらい前に元肥を畝全体に施用して畝作りをします。排水の悪い場所では高畝とします。エンドウの畝幅は0.9〜1.5mの範囲で高性種は広く、矮性種は狭くします(第2図)。
施肥
10u当たりチッソ100〜160g、リン酸130〜200g、カリ100〜200g施用します。元肥にはチッソ総量の約半量、リン酸の総量、カリ総量の約半量を施用し、追肥には残りを開花始めのころから2回に分けて施用します。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
管理
秋まき栽培では厳寒期に入る前に株元に堆肥、干し草などを敷くとともに、簡易な支柱を立ててテープを張り、わらなどでエンドウの株を囲って防寒します(第4〜5図)。2月下旬ごろまでに除草を兼ねて軽く土寄せします(第6図)。本格的な支柱は暖かくなり、茎葉が盛んに伸長し始めたら行います(第7図)。冬季に乾燥が続くときは暖かい日の午前中に水やりします。追肥は開花始期とその後20日目ごろに行います。
主な病害虫
病害では苗立枯病、茎腐(くきぐされ)病、うどんこ病、褐斑(かっぱん)病など。害虫ではアブラムシ類、ハモグリバエ類などが発生します。
収穫
青実用エンドウは、莢が十分ふくらみ、緑色が抜け始めるころを収穫期の目安とします。