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1作型

家庭菜園では、遅霜がなくなってから植え付ける普通栽培と、ビニールトンネル内に植え付け、凍霜害や低温害を防ぐトンネル早熟栽培が一般的です。トンネル早熟栽培では、普通栽培よりも植え付けが約1カ月早くできます。

第1図 ナスの作型

第1図 ナスの作型

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2育苗

発芽には変温が必要なので、20〜30℃の範囲でできるだけ昼夜の温度変化があるように管理します。発芽後はトマトよりも2〜3℃高めに管理し、また、水やりはトマトよりもやや多めに行います。移植は育苗中に2回行います。第1回目は本葉2枚時に直径9pポットに移植し、第2回目は本葉5枚時に直径15pポットに移植します(第4図)。

第3図 ナスのタネまきと育苗

第3図 ナスのタネまきと育苗

第4図 ナスの植え付け適期苗

第4図 ナスの植え付け適期苗

3植え付け準備

排水や日当たりがよく、できればナス科の作物を3〜4年栽培していない場所を選びます。植え付けの1カ月前に、10u当たり熟成堆肥50s程度と、土の酸性を矯正するための石灰を施用して十分深耕します。植え付けの1週間前には元肥を施して畝を作ります。排水の悪い場所では高畝とします(第5図)。

第5図 ナスの畝作り

第5図 ナスの畝作り

4施肥

総施肥量を10u当たりチッソ500〜600g、リン酸250〜350g、カリ450〜600gとし、元肥にはチッソ250g、リン酸300g、カリ200g程度とし、残りを追肥として施用します。

ナスの施肥例(10u当たり)

ナスの施肥例(10u当たり)

火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。

5植え付け

温暖で風の少ない日に植え付けます。植え付けが低温期なので透明ポリフィルムのマルチをすれば活着と初期生育が早まります。苗を購入するときは、できるだけ茎が太く、節間が詰まったがっちりした苗を選びます。
本葉7〜8枚展開した苗を植え付けます(第6図)。

第6図 ナスの植え付け

第6図 ナスの植え付け

6生育中の管理

植え付け後は、わき芽除去、結実助成のためのホルモン処理、支柱立て誘引(第7図)、摘芯、追肥、敷きわらなどの管理作業を行います。
整枝は1番花の下から出るわき枝2本を伸ばして主枝とし、3本仕立てとするか、あるいは1番花の下のわき芽2本と2番花の直下のわき芽1本を伸ばして主枝とし、4本仕立てとします(第8図)。これ以外の側枝は早めに摘み取ります(第9図)。3〜4本の主枝を仕立てた後、主枝から出るわき芽は伸ばして1果着果させ、その先に1葉残して摘芯します。わき芽の果実を収穫後は、その下2葉残して摘除します(第10図)。
植え付け後、1カ月間程度は低温で結実が劣るので、結実助成ホルモンを散布して確実に着果させます(第11図)。追肥は植え付け後、おおむね15日ごとに行いますが、草勢や葉色を見ながら追肥時期を調整します。1回当たりの追肥量はチッソ、カリともにそれぞれ40〜50gです。リン酸は水溶性のものを早い時期に施用します。
盛夏期の高温と乾燥に備えて梅雨明け前にわら、干し草などを敷きつめるようにします(第12図)。

第7図 ナスの支柱立て

第7図 ナスの支柱立て

第8図 ナスの仕立て方

第8図 ナスの仕立て方

第9図 ナスのわき芽除去

第9図 ナスのわき芽除去

第10図 ナスの側枝の摘芯と切り戻し剪定の仕方

第10図 ナスの側枝の摘芯と切り戻し剪定の仕方

第11図 ナスの結実を助けるためのホルモン処理

第11図 ナスの結実を助けるためのホルモン処理

第12図 ナスの追肥と敷きわら

第12図 ナスの追肥と敷きわら

7主な病害虫

病害ではうどんこ病、すすかび病、灰色かび病、綿疫病、青枯(あおがれ)病、半身萎凋(はんしんいちょう)病などが発生します。害虫ではアブラムシ類、コナジラミ類、サビダニ、ハダニ類、オオタバコガなどが発生します。

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