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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
家庭菜園では、遅霜がなくなってから植え付ける普通栽培と、ビニールトンネル内に植え付け、凍霜害や低温害を防ぐトンネル早熟栽培が一般的です。トンネル早熟栽培では、普通栽培よりも植え付けが約1カ月早くできます。
育苗
発芽には変温が必要なので、20〜30℃の範囲でできるだけ昼夜の温度変化があるように管理します。発芽後はトマトよりも2〜3℃高めに管理し、また、水やりはトマトよりもやや多めに行います。移植は育苗中に2回行います。第1回目は本葉2枚時に直径9pポットに移植し、第2回目は本葉5枚時に直径15pポットに移植します(第4図)。
植え付け準備
施肥
総施肥量を10u当たりチッソ500〜600g、リン酸250〜350g、カリ450〜600gとし、元肥にはチッソ250g、リン酸300g、カリ200g程度とし、残りを追肥として施用します。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
植え付け
生育中の管理
植え付け後は、わき芽除去、結実助成のためのホルモン処理、支柱立て誘引(第7図)、摘芯、追肥、敷きわらなどの管理作業を行います。
整枝は1番花の下から出るわき枝2本を伸ばして主枝とし、3本仕立てとするか、あるいは1番花の下のわき芽2本と2番花の直下のわき芽1本を伸ばして主枝とし、4本仕立てとします(第8図)。これ以外の側枝は早めに摘み取ります(第9図)。3〜4本の主枝を仕立てた後、主枝から出るわき芽は伸ばして1果着果させ、その先に1葉残して摘芯します。わき芽の果実を収穫後は、その下2葉残して摘除します(第10図)。
植え付け後、1カ月間程度は低温で結実が劣るので、結実助成ホルモンを散布して確実に着果させます(第11図)。追肥は植え付け後、おおむね15日ごとに行いますが、草勢や葉色を見ながら追肥時期を調整します。1回当たりの追肥量はチッソ、カリともにそれぞれ40〜50gです。リン酸は水溶性のものを早い時期に施用します。
盛夏期の高温と乾燥に備えて梅雨明け前にわら、干し草などを敷きつめるようにします(第12図)。
主な病害虫
病害ではうどんこ病、すすかび病、灰色かび病、綿疫病、青枯(あおがれ)病、半身萎凋(はんしんいちょう)病などが発生します。害虫ではアブラムシ類、コナジラミ類、サビダニ、ハダニ類、オオタバコガなどが発生します。