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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
一般に露地栽培とトンネル早熟栽培が行われています。露地栽培は遅霜がなくなってから植え付け、トンネル早熟栽培は露地普通栽培よりも約1カ月早く植え付けます。また、キュウリでは、遅霜がなくなってから直まきする作型があります(第1図)。
育苗
タネまきおよび育苗は第2図のとおりですが、発芽後の生長が早いので、発芽後の夜温を次第に下げて胚軸(茎)が伸びすぎないようにします。また、水やりも多すぎないよう留意します。植え付けの数日前からは外気温と同等の温度に下げて、苗が外気温に早く慣れるようにします。
植え付け準備
植え付けの20日前に堆肥を10u当たり50sと、土壌酸度を矯正するための石灰を施用して十分耕します。そして植え付けの1週間前に元肥を施用して畝作りをします。マルチやビニールのトンネル被覆をする場合は、畝作りをした後、早めに実施して地温を高めておきます。
施肥
10u当たりチッソ400〜500g、リン酸280〜380g、カリ300〜380g施用します。このうち、リン酸の全量、チッソおよびカリの60%程度を元肥とし、残りを追肥として施用します。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
植え付け
植え付けは風のない温暖な日に行います。植え付け前にポットと植え穴に十分水やりして、根鉢を崩さないように植え付けます。キュウリは活着しにくいので、根を傷めないように、特に注意して植え付けましょう(第4図)。植え付け後、苗が倒れないよう仮支柱を立てます。
直まき
遅霜がなくなってからは、直まきできます。元肥施用後、耕して畝を立て、第5図に示すようにタネをまきます。発芽後、苗が込み合わないよう適度に間引いて、本葉2枚時に1カ所1本にします。
生育中の管理
追肥は草勢や葉色で判断し、草勢が弱まらないうち、また葉色が薄くならないうちに行います。判断が困難な場合は、元肥施用後20日目に、第1回目として10u当たりチッソとカリをそれぞれ50g施用します。第2回目以降は約15日ごとに施用します。
整枝および摘芯は第6図のとおりですが、親づるはキュウリネット支柱の高さより20p程度下で摘芯します。葉への土の跳ね上がりによる病害発生を防ぐために、梅雨入り時にわらや干し草を薄く敷きます。また、梅雨明け後には、高温乾燥を防ぐために、わらや干し草をさらに厚く敷きます(第7図)。乾燥が続く時には畝間に4時間程度たっぷり水を溜めた後に排水します。
主な病害虫
斑点細菌(はんてんさいきん)病、べと病、褐斑(かっぱん)病、炭疽(たんそ)病、つる枯病、うどんこ病などが発生します。害虫ではアブラムシ類、アザミウマ類、コナジラミ類、ハダニ類などが発生します。