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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
春まき栽培と秋まき栽培があります。春まき栽培は東北以北および高冷地、秋まき栽培は関東以西で行えます。
秋まき栽培では、本葉5〜6枚以上に生育した株は降霜などの寒害を受けるので、早まきしすぎないよう注意します(第1図)。
ソラマメの移植栽培
ソラマメは発芽しにくく、直まきでは欠株が多くなるので、育苗すると安心です。また、春まき栽培では、低温期のタネまきとなるので、ビニールトンネルで15〜20℃に保温してタネをまき、育苗します。市販の園芸培土、または通気性に富む床土を9pポリ鉢に詰めます。ポリ鉢にタネのヘソ(おはぐろ)の部分を下向きにしてタネまきします(第3図)。
春まき栽培での出芽後は、23℃以上にならないようトンネル換気に十分留意し、植え付け前にはビニールトンネルを除去して苗を外気に慣らします。植え付けには、生育が進んだ老化苗を用いると植え傷みするので、本葉2〜3枚の若苗を用います(第2図)。
タネまきまたは植え付け準備
タネまき、または植え付けの2〜3週間前に、10u当たり20〜30sの熟成堆肥と、土壌酸度矯正のための石灰を施用して十分深耕します。タネまき、または植え付けの1週間くらい前に元肥を畝全体に施用して畝作りをします。排水の悪い場所では高畝とします。
施肥
10u当たりチッソ100〜140g、リン酸100〜120g、カリ100〜150g施用します。元肥にはチッソ総量の約70%、リン酸の総量、カリ総量の約70%を施用し、追肥にはチッソとカリの残りを施用します。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
タネまき
タネを水に一昼夜浸漬した後、タネのヘソを斜め下にしてまきます。その上を切りわらなどで覆い、出芽後はわらなどを除去します(第4図)。
管理
秋まき栽培では、追肥は2〜3月ごろとします。無効分枝や倒状を防止するために、追肥後に10p程度と厚めに土寄せします。通常、1株から12〜13株分枝しますが、この場合は光量不足となって、落花の原因となります。このため、株当たり5〜6本の太い枝を残し、他の枝を除去するか(第5図)、あるいは発芽後7枚程度展葉したときに6枚残して摘芯し、側枝を発生させます(第6図)。 冬季に乾燥すると有効な分枝が少なくなり、収量が減少するので、十分に水やりします。
主な病害虫
病害では苗立枯病、赤色斑点病、輪紋(りんもん)病など。害虫ではアブラムシ類、ハモグリバエ類、ハダニ類などが発生します。
収穫
ソラマメは、開花後35〜40日目で、莢がやや下向きになり、莢内のマメのヘソが黒変する直前を収穫期の目安とします(第7図)。