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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
ビニールトンネルによる早熟栽培とホットキャップによる露地普通栽培が一般的です。露地普通栽培は遅霜がなくなり、地温が16℃以上に上昇してから植え付けします。できればポリマルチおよびトンネル設置をして地温を高めて植え付けます(第1図)。
注:関東以西の太平洋沿岸および太平洋諸島では関東以西の平坦地よりも約半月〜1カ月の早まきが可能である。
育苗
スイカ・カボチャの育苗に準じて行います。播種箱に条間6p、タネの間隔2pにまいて4oぐらいの厚さに覆土します。発芽するまで床温を28〜30℃、夜間を最低20℃に保ちます。発芽がそろったら直径12p鉢に移植します。移植後、育苗前半は昼24℃、夜16℃、後半は昼24℃、夜15℃とします(第2図)。
タネまき・植え付け準備
タネまき、または植え付けの2カ月前に堆肥を10u当たり50kgと、土壌酸度を矯正するための苦土石灰を施用して耕します。タネまき、または植え付けの10日前に元肥を施用し、十分耕して、幅2〜2.5mの畝を作り、さらにその中央に幅1mの畝盛りをしてマルチをします(第3図)。ただし、シロウリは、第4図に準じて、畝の中央部に50p間隔に鞍(くら)を築(つ)き、ホットキャップをして保温しておきます。
植え付け
風のない暖かい日に植え穴に潅水し、本葉3〜4枚時の苗を根鉢が崩れないよう丁寧に植え付けます。植え付け後、露地メロンは直ちにビニールトンネルをし、2〜3日間はできるだけ換気しないでやや高めの湿度・温度を保ち、活着を促します。マクワウリおよびシロウリでは、ホットキャップまたはビニールトンネルをします。
直まきと間引き
マクワウリおよびシロウリでは、第4図のスイカの直まきと同様、1つのくらに3粒タネまきし、たっぷり水やりして1p程度覆土します。発芽したら本葉が3枚時までに間引きます。
施肥
メロンおよびマクワウリでは、1u当たりチッソ100〜140g、リン酸150〜200g、カリ100〜150g施用します。このうち、チッソとカリは元肥に約半量、追肥に約半量、リン酸は元肥に全量施用します。
シロウリでは、1u当たりチッソ250〜300g、リン酸180〜250g、カリ220〜250g施用します。このうち、チッソとカリは元肥に半量、追肥に半量、リン酸は元肥に全量施用します。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
火山灰土壌ではリン酸が吸収されにくいのでリン酸を20%程度多用する。
生育中の管理
活着してつるが伸長を始めたら昼間27〜28℃に保ち、30℃以上になれば換気します。夜間は15℃に保ちます(第5図)。
親づる、子づるおよび孫づるの摘芯は第6図のとおり行います。果実がピンポン玉の大きさになったら形の悪い果実や生長の悪い果実を摘除します。そして各子づるに2果着けます。シロウリの追肥は、第1回目をつるの伸長始め、第2回目を着果したとき、第3回目を果実肥大期に行います。
露地メロンの追肥は、結実期と果実肥大最盛期に行います。メロンは人工交配(受粉)しなくてもスイカよりも着果しやすいのですが、交配すると安心できます。交配はスイカに準じて行います。シロウリでは人工交配の必要がありません。
つるがトンネルの外へ伸長を始めたら土寄せして、わらまたは干し草を畝上に敷き、その上に各子づるを均等に配置します(第7図)。
主な病害虫
病害ではべと病、つる枯病、うどんこ病、疫病(えきびょう)などが発生します。害虫はアブラムシ類、アザミウマ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類などが発生します。