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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
セルリーは、春まき、夏まきおよび秋まき栽培ができますが、家庭菜園では春・夏まき栽培が一般的です(第1図)。春まきでは育苗期が低温なのでビニールトンネル(第2図)、夏まきでは育苗期が高温なので寒冷紗のトンネルまたは水平張りでタネまき・育苗します(第3図)。
タネまき・育苗
床土を詰めた播種箱に6p間隔の浅い溝をつけてタネをまき、できるだけ細かく砕いた土または砂で薄く覆います。タネが露出しやすいので目の細かいじょうろか、あるいは噴霧器でたっぷり潅水します(第4図)。播種箱を用いず、ポリポット、ペーパーポット、セルトレイなどに直接タネまきすることもできます。この場合には1ポットに2〜3粒ぐらいまきます。出芽後、本葉2〜3枚に生育したら間引いて1本にします。
タネまき後、出芽まで8日ぐらいかかるので乾かないよう噴霧器やスプレーで時々潅水します。本葉1枚時までに込み合った場所を間引き、株間0.5〜1pにします。高温期には苗立枯病が発生しやすいので潅水をたびたび行わないよう留意します。本葉2〜3枚時にポットに移植します(第5図)。
植え付け準備
植え付けの約20日前に10u当たり堆肥を50s、土の酸性改善のための苦土石灰を1〜2s施し、深く耕しておきます。堆肥を多めに施用します。植え付けの数日前に、肥料三要素を含む緩効性または有機質の化成肥料を施用して、土を細かく砕いて畝立てをします。畝幅は、2条植えでは1.2m〜1.3m、1条植えでは60〜70pとします。
施肥
施肥量は、10u当たりチッソ700g、リン酸500g、カリ600gとします(第1表)。そのうち、チッソとカリの施肥量の40%を追肥として、植え付け後20日ごとに3回ぐらい施用します。
リン酸は、元肥施用を基本とし、火山灰土では多めに施用します。
火山灰土壌ではリン酸を増施
植え付け
本葉7〜8枚の苗を株間35pに植え付けます(第6図)。
管理
追肥、中耕、除草、それに下葉やわき芽の除去を適宜行います(第7〜8図)。また、生育後半には多くの水分を必要としますので、土が乾燥しないよう時々たっぷり潅水します。
病害虫防除
病害では苗立枯病、斑点病、菌核病、軟腐病などが発生します。害虫ではアブラムシ類、ネキリムシ類、ヨトウムシ、ヤサイゾウムシなどが発生します。
軟腐病および腐敗病については連作を避け、高畝にして排水をよくします。また、発病したら被害株を抜き取って処分します。