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1作型

晩夏から秋にタネまきして十分株を生育させて、晩秋から翌春にかけて収穫する“株作り栽培”と、葉の長さが25p程度に生育したものを収穫する“早どり栽培”とがあります(第1〜2図)。関東以西における早どり栽培では、高温期には寒冷紗被覆、厳寒期にはビニール被覆によって、年中収穫することができます。

第1図 ツケナ類の株作り栽培における作型

第1図 ツケナ類の株作り栽培における作型

第2図 ツケナ類の早どり栽培における作型

第2図 ツケナ類の早どり栽培における作型

2タネまきと植え付け準備

タネまきまたは植え付けの20日前に、10u当たり堆肥30sと土の酸度を改良するための石灰を施用して深耕しておきます。その10日後に元肥を施用して畝を立てます。畝幅は株作り栽培では1条植えでは約65p、2条植えでは約130pとします。早どり栽培では1条植えでは60p、2条植えでは120pくらいとします。

3育苗と植え付け

春まき栽培では、電熱温床線や保温用ビニールを準備して温床育苗とします。発芽するまでは20℃、発芽後は14℃を確保し、タネまきおよび育苗期間中は25℃以上にならないよう換気します。春まきでは播種箱にタネまきして本葉1枚時にポリポットに移植します。本葉6枚以上に生育したら、温暖で風の少ない日に植え付けます。
夏・秋まき栽培では、害虫や苗立枯病が発生しやすいので、白寒冷紗でトンネル被覆をして育苗します(第3図)。タネまきはペーパーポット、セルトレイなどに1〜2粒まきとします。発芽後に1カ所1本に間引きます。育苗中の潅水は出芽後、展開本葉1枚に生育するまでは控えめとし、本葉2枚以上に展開、生育してくれば次第に潅水量を多くします。本葉2〜4枚に生育したら植え付けます。植え付けの株間は、直まきに準じます。

第3図 ツケナ類の夏・初秋まき栽培における寒冷紗被覆

第3図 ツケナ類の夏・初秋まき栽培における寒冷紗被覆

4直まき

夏・秋まき栽培では、直まきも可能です。株間は早生品種は35p、中生品種は40p、中晩生品種は45p間隔に1カ所6〜7粒まいて6〜8oの厚さに覆土します(第4図)。
ツケナ類の早どり栽培では、株間20p間隔に点まきするか、あるいは鍬で幅12pぐらいの浅い溝を切って、10u当たり15mlのタネを条まきします。株作り栽培では株間30〜40pに点まきします。タネまき後5〜6oの厚さに覆土します(第4〜5図)。

第4図 ツケナ類の点まき

第4図 ツケナ類の点まき

第5図 ツケナ類の条まきの方法

第5図 ツケナ類の条まきの方法

5施肥

株作り栽培では、10u当たりチッソ250〜300g、リン酸180〜200g、カリ220〜260g、早どり栽培では、10u当たりチッソ150〜200g、リン酸100〜160g、カリ140〜180g施用します(第1表)。また、火山灰土ではリン酸を50%程度多く施用します。

第1表 ツケナ類の施肥例(10u当たり)

第1表 ツケナ類の施肥例(10u当たり)

火山灰土壌ではリン酸を増施

6管理

直まきでは本葉2枚から5枚展開時までに2〜3回に分けて間引き、最後に病害虫に侵されていない、正常な1株を残します(第6〜7図)。
追肥は、タネまき後、極早生・早生品種では25〜35日目に1回、中生・中晩生品種では35日と50日目の2回に分けて行います。

第6図 ツケナ類の間引き(第1回目) 

第6図 ツケナ類の間引き(第1回目) 

第5図 ツケナ類の条まきの方法

第5図 ツケナ類の条まきの方法

7病害虫

病害では、モザイク病、軟腐病、べと病、白斑病、菌核病などが発生します。モザイク病はアブラムシによって感染するのでアブラムシの防除をします。軟腐病に対しては、高畝にして排水を図り、発病株は早めに除去します。
害虫では、アブラムシ類、ダイコンシンクイムシ、キスジノミハムシ、アオムシ、ヨトウムシ類、コナガの幼虫、ネキリムシ類などが発生します。

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