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1作型

根深ネギと葉ネギでは、春まき栽培および秋まき栽培ができます。春まき栽培は、低温期にはビニールトンネルで保温してタネまき育苗し、夏に植え付け、晩秋から冬にかけて収穫します。秋まき栽培は、秋にタネまきして越冬させ、暖かくなった春に植え付け、初秋から初冬にかけて収穫します。また、葉ネギでは、春まき栽培に引き続き夏まき栽培が行えます。
小ネギでは、栽培期間が2〜4カ月間と短いので、冬季温暖な地域では周年栽培が可能で、いつでもタネまきできます。冬季が寒冷な地域では、初夏から初秋にかけてタネまきできます(第1図)。

第1図 ネギの作型

第1図 ネギの作型

2タネまき・育苗

根深ネギおよび葉ネギ、小ネギは、育苗した苗を植え付けます。タネまきの2週間ぐらい前に0.5u当たり熟成堆肥3kgおよび石灰50〜100g、それに化成肥料(14-17-13)50gを施用して耕し、整地して畝をつくります。畝の上に10pぐらいの間隔でまき溝をつくり、1pぐらいの間隔に条まきします(第2〜3図)。
覆土後たっぷり潅水し、新聞紙などで覆い、春の低温期にはビニールトンネルをします。発芽後、生育状況をみて0.5u当たり化成肥料(14-17-13)10gおよび堆肥(2L /0.5u)を混合した土を入れます。

第2図 根深ネギおよび葉ネギのタネまき

第2図 根深ネギおよび葉ネギのタネまき

第3図 小ネギのタネまき

第3図 小ネギのタネまき

3植え付け準備

植え付け2週間前に、10u当たり熟成堆肥20〜30s、石灰1〜2sと元肥を施用して耕起し、砕土しておきます。植え付け苗の大きさは、長さ40p、太さ1pぐらいが適当です。

4施肥

10u当たりチッソ200〜320g、リン酸150〜250g、カリ180〜280g施用します(第1表)。根深ネギおよび葉ネギでは、元肥にチッソ全量の30%、リン酸の全量または全量の70%、カリ全量の50%を施用します。また、追肥は2〜4回に分けて行います。
小ネギでは、元肥にチッソ全量の50%、リン酸の全量、カリ全量の50%を施用します。追肥にはチッソとカリの残りを葉の長さが10pと20pの時の2回に分けて行います。

第1表 ネギの施肥例(10u当たり)

第1表 ネギの施肥例(10u当たり)

火山灰土壌ではリン酸を増施

5植え付け

根深ネギでは75p間隔で幅15p、深さ15pぐらいの溝をつくり、苗を5〜6p間隔に1本ずつ垂直に植え付け、4pぐらい覆土して鎮圧します。葉ネギでは65p間隔で幅15p、深さ10〜12pの溝をつくり、14p間隔に1カ所2〜3本ずつ植え付けます(第4図)。

第4図 根深ネギおよび葉ネギの植え付け

第4図 根深ネギおよび葉ネギの植え付け

6管理

根深ネギ、葉ネギともに、約1カ月ごとに追肥と土寄せをします。肥料は、土寄せ前にネギの株元近くに施し、その上に6pぐらいの厚さに土寄せします。土寄せ回数は、根深ネギでは3〜4回、葉ネギでは2回とします(第5図)。

第5図 根深ネギおよび葉ネギの追肥と土寄せ

第5図 根深ネギおよび葉ネギの追肥と土寄せ

第6図 ネギの総包(ネギ坊主)の摘み取り

第6図 ネギの総包(ネギ坊主)の摘み取り

7病害虫防除

べと病、黒斑病、さび病などの病害やネギハモグリバエ、ネギコガ、ネギアブラムシ、タマネギバエなどの害虫が発生します。

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