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イラストで見る 家庭菜園 品目別野菜作り
作型
寒冷地では夏まき栽培が主体ですが、春まきおよび秋まき栽培も可能です(第1図)。北陸および関東以西では秋まき栽培が主体ですが、冬まき、春まきおよび夏まき栽培も行えます。冬まきおよび春まき栽培では低温によるトウ立ち、夏まき栽培では高温による病害や生理障害の発生に注意する必要があります。
タネまき準備
タネまきの2週間くらい前に土壌酸度矯正のための石灰を施用して深耕し、未熟な有機物や小石を除去します。堆肥は10u当たり30kg程度必要ですが、タネまき直前に施用すると又根になりやすいので、前作に十分施用しておきます。タネまきの数日前に元肥を施用して耕し、土を細かく砕いて畝をつくります。排水の悪い場所では高畝とします(第2図)。
タネまき
24〜27p間隔で1カ所に4〜5粒のタネをまきます(第2図④)。タネまきの深さは、軽い土壌では深め、重い土壌では浅めとします。タネまき覆土後は、土とタネが密着するよう手で上から押さえます。
施肥
10u当たりチッソ100〜200g、リン酸100〜220g、カリ130〜170g施用します(第1表)。晩生品種や秋・冬まき栽培では多め、春・夏まき栽培では少なめに施用します。春まきおよび夏まき栽培では施肥量の全量、またはほとんどを元肥に施用しますが、晩生品種や冬まき栽培ではチッソとカリの一部を追肥とします。
火山灰土壌ではリン酸を増施
管理
子葉展開時に不良個体を間引いて1カ所3本残します。その後、本葉4〜5枚までに適宜間引いて1カ所1株(株定め)にします(第3図)。追肥を行う場合は、本葉5〜10枚時とします。また株定め後は、畝上や畝間の表土を削り、除草するとともに、ダイコンの株元に土寄せをして根部の曲がりを防ぎます(第4図)。
高温期のタネまきでは、寒冷紗をタネまき後25日間程度トンネル被覆することによって、初期生育を促進させ、害虫を回避することができます。低温期のタネまきでは、ビニールフィルムのトンネル被覆や保温性不織布のベタがけでトウ立ちを防ぎ、生育を促進させます(第5図)。
病害虫防除
病害では軟腐病、黒腐病、根腐病、萎黄病、べと病などがあります。これらに対しては連作を避け、菜園の排水を図り、発病したら被害株を直ちに除去します。害虫では、ダイコンシンクイムシ、ヨトウムシ類、キスジノミハムシ、アブラムシなどに注意してください。