キュウリ

3〜5月タネまき、育苗〜定植

トマトの栽培方法に準じます。

苗を5月に育成する場合、3月下旬以降にタネまきをします。キュウリのタネをポリポットに直まきすることもできます。キュウリのタネは大きいので、一つのポットに1粒のタネをまくと間引きなしで育苗できます。
苗の子葉がしっかりとして、本葉が1枚出始めたときが鉢上げ適期です。葉が5枚以上展開してきたら茎が太くがっちりと生長した苗を定植用として選び、1袋に1本の苗を深植えにならないように植え付けます。

5月支柱立て

キュウリは生長が早く、茎がつる状に伸びて巻きひげが出てくる下旬までに支柱を立てて、茎をひもや誘引テープで誘引します。

6月整枝・摘芯

キュウリは花が咲いてから食べられるまでの日数が大変短く、花が散って数日経つと小さな実になります。
同じ株のつる状の茎に雌花と雄花が別々に咲く特徴があり、定植・誘引後、毎日よく観察しながら整枝を行います。支柱に誘引して、生長してきた主茎のつる(親づる)の下からおおよそ5節目ぐらいまでの雌花と、節から出てくる側枝(子づる)は早めに摘み取ります。これは、あまり下の節からキュウリをならせて下の節からの子づるを生長させると、株に負担がかかって収量の低下を引き起こすので、それを防止するために行います。
10節目程度までの節から生じる側枝(子づる)は葉を1枚つけてから摘芯します。11節目より上の側枝(子づる)については葉を2枚つけてから摘芯するか、自然にまかせて生長させるとたくさん収穫できます。なお、主茎は支柱の上端(約160cm)近くまで伸びてきたら摘芯します。

基本的なキュウリの整枝方法

  • 親づるは支柱の高さ
    (160cm)程度で摘芯。
  • 中段以上の孫づるは放任し、隣の株の枝とぶつかるようなら適宜摘芯。力強い成長点のある枝を必ず3〜4本残す。
  • 下段から発生する孫づるは地面につかないように葉を1〜2枚残して摘芯。下から5〜6節までの側枝と雌花は早めに除去。このとき、キュウリや台木の子葉があれば除去する。いつまでも残すと病害虫の発生源となりやすい。

6〜7月収穫、追肥・潅水

6月下旬以降、収穫が始まるころから、潅水と必要に応じて追肥も与えます。毎朝、株の生育に合わせて潅水量を増やしていきます。ウリ科は特に水分を必要としますので大きく生長してきたら、たっぷりと潅水します。
雌花開花後の果実肥大は5〜6日目ごろから果実の肥大が急激に進み、10日目ごろから肥大はゆるやかになることが分かります。夜間の生長量は大きく、一晩で3cmも肥大することがあります。開花後10日程度で収穫できますが、収穫が遅れると果実が大きくなりすぎますので、早めに収穫するようにします。