タマネギ

9〜10月タネまき、育苗、追肥

タマネギ栽培では、秋にタネまきする栽培法が一般的で、9月中旬にタネまきをします。畑などに苗床をつくって育苗することが望ましいのですが、とくに大量の苗を必要としないのであれば、育苗箱などにタネまきしても十分に育苗することができます。
初心者の方は、11月に園芸店などで販売される苗を入手して栽培を開始されることをおすすめします。
11月中旬の定植までの2カ月間同じ箱で育苗しますので、やや深い育苗箱などに被覆肥料を含む培養土のみを入れて平らにならした後、指で深さ1cm程度のまき溝を3〜5cm間隔にあけ、そこにタネを約1cmの間隔でまいていきます。まいた後には覆土をして潅水します。
定植するまでは育苗箱などで育苗し、苗の生育を見て追肥を行います。追肥の方法は苗と苗の間に条を入れ、その条に粒状の有機配合肥料などを少しずつばらまき、竹べらなどで表層の土と混ぜておきます。

11月定植

タマネギは定植時の苗の大きさが収量を左右する重要な要因で、中生種の普通栽培では本葉4〜5枚、草丈25〜30cm、1本の重さ4〜6g ぐらいの苗が適当とされています。図のような苗の大きさが、11月中旬に定植して開始する袋栽培でも適当でしょう。
準備した苗4〜5本を1袋に植えます。袋内の表面の培養土を平らにならしたあと、根は全部土の中に入れ、深植えにならないように注意して植え付けます。乾燥を嫌うので、冬でも表土が乾いたら潅水をします。

ポイント

小さな苗なら1袋に多くの苗を植え付けます。
大きな苗はトウが立って「ネギ坊主」ができてしまうことがあるので使いません。

タマネギの定植

定植適期の苗姿

12〜6月追肥、収穫

定植後、タマネギは葉を次々に展開させて生長します。越冬中ゆるやかに生長していた葉は、春の高温・長日条件下で生長が盛んになり、葉の基部にタマネギの玉が肥大するようになります。
追肥として、1月中旬と3月上旬ごろに有機配合肥料などを1袋に30g 程度与えます。タマネギの葉が倒れるのはタマネギの玉が成熟したサインで、収穫の目安となります。6月になって葉がすべて展開しきって倒伏してきたら、晴れた日の午前中に収穫しましょう。