<推奨品種>
ジャンボでおいしいタマネギ「アトン」
発芽適温: | 15〜20°C |
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生育適温: | 15°C前後 |
タマネギは、中央アジア原産で、わが国には明治になってから各地で栽培が広まり、特臭があり、ミネラルを多く含む健康野菜の一つです。
タマネギ栽培では、秋にタネまきする栽培法が一般的で、9月中旬にタネまきをします。
畑などに苗床をつくって育苗することが望ましいのですが、とくに大量の苗を必要としないのであれば、育苗箱などにタネまきしても十分に育苗することができます。
11月中旬の定植までの2カ月間同じ箱で育苗しますので、やや深い育苗箱などに被覆肥料を含む培養土のみを入れて平らにならした後、指で深さ1cm程度のまき溝を3〜5cm間隔にあけ、そこにタネを約1cmの間隔でまいていきます。
まいた後には覆土をして潅水します。
11月に定植するまで、育苗箱などにタネまきして育苗し、苗の生育を見て追肥を行います。
追肥の方法は、苗と苗の間にすじを入れ、そのすじに粒状の有機配合肥料などを少しずつばらまき、竹べらなどで表層の土と混ぜておきます。
あらかじめ定植するまでに、植え付ける袋に粒状有機配合肥料などを1袋当たり約30g与えておきます。
表面の培養土を平らにならした後、育苗してきたタマネギの苗を、11月中旬に、1袋に4〜5本定植します。根は全部土の中に入れ、図のように深植えにならないように注意して植え付けます。
定植後、植え付けた苗は葉を次々に展開させて生長します。
越冬中ゆるやかに生長していた茎葉は、春の高温・長日条件になると生長が盛んになり、玉が肥大するようになります。
追肥として、1月中旬と3月上旬ごろに、1袋当たり粒状の有機配合肥料30g程度を与えます。そして、6月になって葉がすべて展開しきって、葉が倒伏してきたら、晴れの日を選んで収穫します。