スイカ

4月タネまき、育苗

エダマメの栽培方法に準じてタネまきをします。

袋栽培では大玉種の栽培は難しく、小玉の品種を使用します。
スイカは高温を好む野菜ですので、4月になってからタネまきをします。4月中のタネまきは気温の低い日が多いのでタネまき床の保温に努めます。ただし、スイカは連作を嫌いますので、新しい培養土を準備してください。

5月スイカのポット苗定植

ポットにタネまきして発芽させた苗は本葉が4枚程度以上に展開したころ、1袋に1つの苗を植え込みます。根鉢が崩れないようにポットの土が1p見えるくらい浅めに定植します。

スイカの定植

6月整枝

定植した苗はつる状の茎を大きく生長させていきます。支柱を用いてあんどん仕立ての立体栽培も可能ですが、袋の周囲につるを伸ばして栽培するのが簡単です。
主茎のつる(親づる)が30p程度に伸びたころ、それぞれの節(葉えき)からわき芽(子づる)が伸び始めます。親づるを5〜6節ぐらいで摘芯し、子づるを3本程度伸ばして、この子づるにそれぞれ1個の実をつけるようにします。
スイカはキュウリと同様に、節に花芽分化して、雌花と雄花をつけます。始めのつるに咲く花は雄花で、雌花は各つるの6〜7節目につき、その後5〜10節ごとに形成されます。最初の雌花は摘み取り、2番目以降の雌花に実をつけさせるようにします。子づるの節から生じる孫づるは、できるだけかき取ります。
スイカは少し乾燥した環境を好むため、土の表面が乾いたら土が湿る程度水を与えます。過湿にしすぎると、病気が発生しやすくなるので注意してください。

スイカのつるの種類

7月人工受粉・収穫

3本程度に伸ばした子づるの2番目以降の雌花に果実をつけさせます。自然に着果する場合もありますが、天候や株の状態によっては果実をつけないこともありますので、確実に着果させるために人工受粉を行います。つるを伸ばす先には敷きワラをしておきます。
晴天で花粉に活力がある午前10時までに鮮やかな花弁を持つ雄花を選び、その花弁とガク片の一部を取り除いてから、図のように雌花の柱頭に花粉をつけます。
この受粉した日をラベルに書いてその雌花のところに付けておき、収穫日を決める目安となります。小玉スイカは受粉後35〜40日程度で収穫できます。
また、「そのまんま野菜畑」でのスイカ栽培では追肥が必須です。果実がテニスボール大になったら週1回程度追肥を行ってください。

スイカの人工受粉