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タキイの緑肥・景観用作物

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マークの見方
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ポジティブリスト制度(農薬の飛散防止)について

農薬の飛散防止に、タキイの障壁作物をつかいましょう!

緑肥作物を利用した、農薬のポジティブリスト対策について

平成15年に食品衛生法が改正され、残留農薬のポジティブリスト制度が始まりました。

それまでは対象農作物や食品などに登録のない農薬には残留基準がほとんどなく、それぞれの農作物に登録のある農薬の使い方を守っていれば問題はありませんでした。しかし、今は原則としてすべての農薬に残留基準値が設定され、その基準をオーバーした農作物は流通が禁止されることになっています。

新しい基準値の中には、0.01ppmという非常に厳しいものもあり、近隣の圃場から飛散(ドリフト)したわずかな農薬でも問題となる恐れがあります。農林水産省や各自治体、農業団体などでは、農薬散布時の飛散を防ぐ対策の一つとして生育量が多く、農薬の飛散を防止する効果の高いソルガムなどを、圃場の仕切りとして栽培することをすすめています(第1図)。

実際にソルガムを用いた実証試験(平成17年度群馬県農林業関係機関成果発表会)によると、ナスの圃場で動力噴霧器を使用した場合、圃場の境界から1m、3m、5m、8mのそれぞれの地点まで飛散した量(ドリフト指数)は、ソルガム栽培区が何も栽培しない区のそれぞれ半分以下になっています(第2図)。

さらに、果樹園で散布力の大きいスピードスプレーヤを使用した場合、圃場の境界から1.5m、3m、4.5m、6m、7.5mの地点でのドリフト指数でもソルガム+防風ネット区が防風ネットだけの区のそれぞれ半分以下になっています(第3図)。このように、ソルガムによるドリフト防止の有効性が確認され、各地で試験・導入されはじめています。

ここでは、タキイで特におすすめするソルガムや、ほかに利用できる緑肥作物の品種をご紹介しています(第1表)。

第1図 ソルガムなどによる障壁栽培のイメージ

第2図 露地ナス畑のソルガムによるドリフト防止効果

第3図 ナシ園の周囲に植栽された緑肥作物のドリフト防止効果

第1表 農薬飛散防止作物(ドリフトガード作物)の特性