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野菜なんでも百科
ブロッコリー
種 |
発芽 |
花 |
なり姿 |
ブロッコリーの家系図(出身地)
原産地は地中海東部で、数千年前すでに栽培されていたケールに起源があります。ギリシャ人はおそらく紀元前600年より以前にケールを栽培しており、続いてローマ人はケール以外に結球するキャベツやコールラビ状の野菜を食べていたようです。その後、ケール型植物を出発点として下記のように多彩な分化が見られました。
ブロッコリーが日本に上陸したのは?
ブロッコリーがわが国に導入されたのは明治以降ですが、緑黄色野菜として多く利用されだしたのは近年になってからです。
ブロッコリーの親戚
ブロッコリーの近い親戚は結球性のキャベツ、不結球のケール、花蕾を利用するカリフラワー、花茎を利用するカイラン、茎がカブのように肥大したものを利用するコールラビ(茎甘藍)、葉腋のわき芽が2cm余りの小球となる子持甘藍(芽キャベツ)などがあります。
ブロッコリーの世界で最初のF1
昭和38年(1963年)「長岡交配中晩生緑花椰菜」です。
自家不和合性を利用して世界初のF1種(一代雑種)がタキイ種苗から発表されました。
ブロッコリーの住みやすい環境
 耐暑・耐寒性は強いが、生育には温暖な気候が望ましいでしょう。
発芽適温
最適温度は20〜25℃です。
生育適温
適温は15〜20℃です。
花芽分化
低温によりますが、低温感応の温度と苗の大きさは品種によって異なります。
花蕾の発育適温
良質の花蕾をとるには15〜18℃が適温です。
ブロッコリーの花芽分化と花蕾の発育
緑色植物春化型(グリーンプラントバーナリゼーション)
キャベツと異なりブロッコリーはトウ立ちをした蕾(花蕾)を利用する野菜です。したがって成長点が花芽分化をして、蕾を形成する必要があります。
ブロッコリーは栄養生長(茎葉の発育)を十分経過して一定の大きさに達した苗が、ある期間連続して低温にあうと花芽分化し、生殖生長に移行します。花芽分化の後、花蕾を形成し、肥大します。この低温感応する苗の大きさと温度は品種によって異なり、低温遭遇期間も品種差があります。
品種と花芽分化の条件(一定温度での状態)の目安
早晩生 | 必要な低温の程度 | 必要な苗の大きさ (最低限播種後日数) |
展開葉数 | 必要な低温の期間 |
極早生種 | 20〜23℃ | 小(20〜35日以上) | 7〜8枚 | 短(30日以上) |
早生種 | 17〜18℃ | 中(35〜40日以上) | 7〜8枚 | 中(40日以上 |
中生種 | 12℃前後 | 中(35〜40日以上) | 10〜12枚 | 中(40日以上) |
晩生種 | 5℃以下 | 大(40日以上) | 12〜15枚 | 長(50〜60日以上) |
・花蕾の発育も同傾向。
・小苗ほど低温期間必要、大苗ほど期間が短い。