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エダマメ

種
  発芽
発芽
  花
  なり姿
なり姿

エダマメの家系図(出身地)

  エダマメはダイズの未熟莢を収穫するもので、植物学的にはまったく同じ植物です。ダイズの起源は、イネと同じ中国雲南省・アッサム地域とされています。4000年前から栽培が始まり、東アジアを中心とした、比較的限られた地域でしか栽培が確認されていません。コメ、ムギ、トウモロコシが世界中に伝播したのに対し、ダイズの伝播がなかったのは、古代文明発生の地には、すでに各種の豆類が栽培されていたためと考えられます。米国では1920年にダイズの生産が始まり、現在では、世界一の生産国になっています。


エダマメが日本に上陸したのは?

  わが国へは中国から朝鮮を経て、弥生時代に伝播したとされています。未熟なダイズをエダマメとして食べ始めたのは江戸時代からで、意外と新しい食べ方なのです。


エダマメの種類

  一般に温度と日長に対する反応から、夏ダイズ型、秋ダイズ型、中間型の三つの型に分けられます。
  夏ダイズ型品種は春に播種して夏に収穫する型で、温度に対して敏感ですが、日長に対しては感応が鈍い感温性品種です。秋ダイズ型は夏に播種して秋に収穫する型で、短日になると、開花・結実が促進される品種で、いわゆる感光性品種といわれます。中間型は両者の中間性を示す品種になります。
  毛茸(もうじ)の色には茶褐色と白色とがありますが、白毛のものが外観的に好まれる傾向です。


エダマメの住みやすい環境

発芽適温
  発芽適温は25〜30℃で、15℃では遅延し、10℃以下では極めて発芽不良となります。
生育適温
  生育適温は20〜25℃ですが、花芽の分化はおよそ15℃の温度が必要です。
土壌適応性
  どのような土質でもよく生育しますが、排水のよい耕土の深い壌土、あるいは粘土質土壌が適し、保水力のある土壌でよく生育します。
土壌酸度
  pHは6.0前後が適当です。


エダマメは連作障害に強い方

  エダマメはマメ科作物の中では連作に耐える方で、致命的な病虫害も少ないため栽培は容易です。


エダマメの生育

  エダマメは発芽と同時に子葉が地上部に展開し、幼根が発達します。発芽から初期の生育は早い部類です。発芽から開花までの日数は品種の早晩性によって差がありますが、50〜60日程度です。花は葉腋、あるいは葉腋から側枝を分枝して、その先に開花します。開花から20〜40日で収穫適期となります。


エダマメの作型

(近畿)

作型 播種期 収穫期
ハウス栽培 2月上旬〜2月下旬 5月上旬〜6月下旬
トンネル栽培 2月下旬〜3月下旬 6月上旬〜7月上旬
露地栽培 晩霜のなくなるころ
4月下旬〜5月下旬
7月上旬〜8月下旬
早生・中早生系の
遅出し作型
ハウス栽培 8月中旬〜9月中旬 10月中旬〜11月中旬
露地栽培 8月上旬〜8月下旬 10月上旬〜11月上旬

根粒菌との関係

  根粒菌によるチッソの供給は、定植直後は少なく、生育とともに徐々に増加します。しかし、土壌中の根粒菌の量は畑によって差があるので、根粒菌に配慮した施肥が必要となります。


関連情報

  • 品種カタログ
  • 病害虫・生理障害情報
  • 栽培マニュアル
  • 料理レシピ
  • 資材一覧